今回は任脈の神闕(しんけつ)です。


神は生命力、闕は宮殿の門。胎児にヘソの緒を通して母体から栄養が流れ込む場所なのでこの名がついた。


場所は臍(へそ)。


主治は、

ショック、腹痛、便秘、下痢、脱肛、悪心嘔吐、

不妊症、月経不順、」生理痛などに効く。


場所がら針は刺せません。

揉むこともできません。

なので施術はお灸になります。


お灸には肌の上で直接燃やす「良質もぐさ」と

お灸と肌の間に隙間を設けたり、しょうが・塩・みそ・びわの葉・和紙などをはさんだ膈物灸、棒状の灸、など肌の上で直接燃やさない「粗悪もぐさ」があります。


神闕はツボが臍の穴なので、膈物灸(かくぶつきゅう)でおこなうことが多いです。

良質もぐさの場合は、500円玉大くらいの底面の円錐のお灸で、燃やしきらずに熱くなったら取り除くと良いでしょう。(手やけどしないようにね)


和紙や濡れた新聞紙(数枚重ねて)などひいた膈物灸が、熱くなってもあわてないで済むのでいいです。

しょうが灸よくやりますが、神闕にしょうがはきついので私はイヤです。


神闕にするお灸で一番手軽なのは

棒状の棒灸に火をつけて肌に近づける方法。


どのやり方でも神闕の灸は結構幸せな気分になれます。