このシリーズでは、どのようにレコーディングするのかを参考までに記していこうと思います。
必ずこの方法で録る! というわけではなく、
どのようなマイク選択なのか、狙いなのかを少しでもご理解して頂ければコレ幸いかと。
あまり詳細を書くとアレなんで、色々と濁してる部分もありますが…。笑
記念すべき第1回は、
どんなにラインの音が良くなってきても、やっぱり生音で録りたいアコースティックギター!
というわけで、いってみましょう。
【レコーディング:アコースティックギター編】
アコースティックギターの録音で私が考える大きなポイントは2つ。
(1) バックの編成や楽曲全体の音の厚み。
(2) ストロークなのか、アルペジオなのか。
まずはこれを考えてマイクやマイキングを考えます。
ざっくり言うと、(1) でマイクセレクト、(2) でマイキングを考えます。
マイクセレクトでは、大雑把に言えば、ダイアフラムの大きさかな。
楽曲の中でのアコギに必要な(求められる)存在感を考えてセレクトします。
存在感がありすぎても困る場合がありますしね。
マイキングでは、ギターの何が欲しいか、演奏方法によって色々変わります。
例えば、粒立ちの良いキレのいい音とかボディの豊かな鳴りなのかとか、を考えてセッティング。
ポイントとしては、正面、ボディエンド、そしてブリッジ。
ブリッジは、もうちょっと言うとブリッジとピッキングしている間ね。
ストロークプレイの時は、ボディエンドからココを狙うことがよくあります。
マイクプリアンプは、ガツン系とキラリ系と柔らか系を考えてセレクトしています。
ちなみによく使うのは、ORAM です。
ものすごく大雑把に説明すると上記のような感じ。
距離については色々とこのぐらい離すと良い、とか How To にあったりするけど、やはり自分の耳で聴いてセッティングして録り音を聴く、これが1番良い方法だと思います。
ちなみに距離は、いい音うんぬんというより、欲しいサウンドの質感に合わせて決める感じです。
基本は1本で録る事が多いですが、状況によって複数立てますね。
他にガットギター(演歌・歌謡曲系)、三味線などは、ダイナミックマイクを使用する事が多いです。
あの手のサウンドはダイナミックマイクの中域の感じがハマるんですよね。
あと、機材とは別ですが、ピックを変えてもらうこともよくあります。
アマチュアの方でよく見かけるのですが、エレキを弾くときと同じピックを使う方が結構います。
大体、固いピックが多いですね。
文字通り、音も固くなる傾向が多く、アコギが鳴っていないケースがよくあります。
柔らかいピックに変えてもらうと鳴りがグッと良くなる事が多いです。
…というわけで、本日はこんなところで!