自分が発する言葉を一番聞いている人って誰だか分かりますか?
その人は、ひとり言すらも一言一句聞き漏らさず聞いています。
その人とは『自分』です。
自分が発した言葉は自分の耳で自分が一番聞いています。
そして、自分の耳に入ってきた自分の言葉は無意識のうちに自分の人生に大きな影響を与えています。
例えば、ヘトヘトになるまで働いて帰宅した時、「あ~、今日も疲れた」と言うか、それとも「あ~、今日も頑張った」と言うか。
「あ~、今日も疲れた」という言葉を『自分』が聞いた場合、『自分』は今日一日を「疲労の日」と意味づけます。
「あ~、今日も頑張った」という言葉を『自分』が聞いた場合、『自分』は今日一日を「充実した日」と意味づけます。
そうやって、起きた事象に対して発する言葉を聞いた『自分』は無意識のうちに自分が発した言葉に基づいてその事象の意味づけをしていきます。
長者番付一位になったことで有名な斉藤一人さんは、「ツイテル」「ありがとう」という言葉を発することの大事さを説いています。
いいことがあった時、「ツイテル」「ありがとう」と言いたくなるでしょう。
でも、ポイントは嫌なことがあった時、「ツイテル」「ありがとう」と言ってみることです。
そうすると『自分』は自分の発する言葉をもとに事象の意味づけをしようとするので、「それは本当に嫌なことなのか?」と『自分』が一瞬混乱します。
そして、『自分』は発した言葉を正として意味づけをしようとします。
そうやって、発する言葉に基づいて日々の事象の意味が決まっていきます。
それはつまり、発する言葉に基づいて人生の意味が決まってくるとも言えるでしょう。
実は、起きる事象自体には何の意味もありません。
ただそれに『自分』が無意識のうちに意味づけしているだけのことです。
この無意識に行われている意味づけは、言葉を発して意識的に意味づけを変えることも可能です。
そう考えると、発する言葉が人生を創っていると言えます。
本当は真っ白のキャンバスに言葉という絵具を使ってどんな絵を描くかは、実は自分の自由なのです。
make myself, make world