20240306昇段審査レポート | 錬心道場の日常

錬心道場の日常

極真空手の事や普段の生活の中で気がついた事を自由に書きます。

この度、世界総極真公認審査会で昇段審査を受審させて頂きました。

その模様をリポート致します。

旭川出発日、アクシデントが発生しました。

土曜日の稽古指導中、Apple Watchに何か表示されました。

「欠航」

休憩時間にiPhoneを見ると予約していた便が欠航となっていました。

天候が荒れるのは予報にありましたが、旭川空港で欠航になるとは思ってもいませんでした。

型稽古を璃子にお願いして、思案・・・夕方までには天気も回復するだろうと予想し、最終便に変更。

これなら今日中に静岡に入れる。

午後から時間が出来たので、ホームページに写真などを上げていると・・・再び、あの文字が‼️

「欠航」

動揺が隠せなかったですが、航空会社に電話・・・今はウェブでのやり取りがメインですが、オペレーターに繋いで、相談。

通常は同じ空港発の時間や日にちを変更するのですが、千歳空港発に変更してもらえました。

静岡行きの新幹線も考慮し、20時発の便を予約。

すぐにクルマで千歳空港に向かいました。

走り出すとすぐに次男からラインが入り、高速道路が止まっているとの事。

仕事柄、道路情報は把握しているつもりでしたが、やはり焦っていたのでしょうね。

もしかしたら、下道の国道12号も通行止めになるかも知れないと思いましたが、岩見沢まで持ってくれと祈るしかありません。

吹雪もあり、他のクルマの速度が上がらない・・・このペースでは間に合わない。

三笠まで来た時に再び、航空会社に連絡。

再度、便を変更し、21時発にして頂きました。

ありがとうございました。

今日中に静岡入りは断念、でも東京まで行けたら、早朝の新幹線で間に合いそう。

千歳空港、8:20着。

急いでカウンターに行くと、最終案内でした。

今日の宿を探さないと・・・品川辺りが良さそう。

色々と検索して、日付けが変わる頃に大きなホテルに何とかチェックイン出来ました。

5時間ほどの滞在でしたが・・・大枚をはたいてしまいました。

ベットでもなかなか寝付けず、3時間寝れたでしょうか?

朝イチの新幹線に乗り、静岡に向かいました。

新幹線の中で仮眠出来ると思いましたが、一睡も出来ませんでした。


静岡に着き、予約していてホテルに荷物を置き、道着等を持って、ロビーに降りると大石道場の橘師範がお迎えに来てくださっておりました。

途中、佐藤師範とも合流し、北部体育館に向かいました。

体育館が近づくにつれ、緊張がドンドンと大きくなります。

今回は大石道場の中部地区昇級審査と同時開催との事でした。

大石範士が会場入りされ、緊張はピークに達しました。

自分は、埼玉の橋本先生とともに最前列に並びました。

大石範士が指定する基本稽古を行ない、一度下がって、白帯から型と補強の審査が始まります。

茶帯が終わり、いよいよ自分の番です。

今回の黒帯の受審者は3名でした。

大石範士が指定する型を行ないます。

平安その1から5、撃砕大・小、安三、最破、征遠鎮。

最後に観空を行いました。

自分なりにはかなりの稽古量をしたつもりでしたが、間違ってしまいました。

大石範士より「型稽古では疲れてしまってからが稽古。疲れたからといって、そこで稽古を止めたら身につかない」とおっしゃいました。

まだまだ稽古が足りないです。

補強も毎日、フルセットで行なっておりましたので、自信がありましたが、柔道場の畳の上ですので、思っていたよりもハードでした。

会場内も暑く、畳の上に大量の汗が落ちました。

いよいよ組手の審査です。

これも白帯から順次行ない、自分の番まで少し時間がありました。

黒帯で組手を行なうのは、弐段を受審する石神先輩と自分。

つまり、後半の20人は自分だけになります。

会場全体の注目が集まりますので、恥ずかしいなぁと思いましたが、そんな事は杞憂でした。

大石守師範から、「頑張ってください。後半は違う世界に行ってしまうから」と仰って頂き、正にその通りだったからです。

今城師範からは「最初、飛ばさないように、落ち着いて」と仰ってくださいました。

最初のうちは様子を見ながらと思っていましたが、やはりドンドンとボルテージは上がって来ます。

佐藤師範から「動けている。突きをしっかりと返しましょう」と声が掛かります。

前半が終わり、いよいよ1人旅です。

経験上27人を超えたくらいでハイになるだろうと思いましたが、体力を吸い取られていくような感覚。29人で一度、汗を拭く時間を頂きました。

大石道場と道場生の方が汗や氷を持って来てくださり、助かりました。

しかし、33人の時に、大石守師範が仰った別の世界に行った感じがします。

身体が動かない、周りの声援や杉本先生の声、佐藤師範の声は聞こえるのですが、身体が言う事を聞かないのです。

杉本先生からは「後7人、休憩無しでこのまま行くぞ、頑張れ」と声が掛かります。

対戦相手も打って来いとジェスチャーが・・・残り3人は、吉永先生、長谷川先生、安藤先生との戦いとなりました。

熱い戦いとなりました。

周りの声援も一層大きくなり、錬心道場のみんなの顔を思い出し、袖に付けたワッペンを触り、死力を尽くして戦いました。

カッコ良い戦いぶりではなかったと思いますが、今の自分の実力の全ては出しました。

まだまだ稽古します。


大石範士、佐藤師範、大石道場のみなさん、錬心道場のみんな、ご協力ありがとうございました。


昇段審査が終わり、大石範士に夕飯を誘って頂きました。

久々のビールは格別でした。

寝不足もあり、早々にベットに入りましたが、眠れません。

目を閉じて、ウトウトし始めると対戦相手が攻撃を仕掛けて来ます。それに反応して身体が動いてしまい、目が覚めます。

そんなのを繰り返して、寝たのは明け方でした。



審査から3日経ち、アザや打撲痛も薄らいで来ると、まだ出来たのではないか?

もっと稽古を積む事が出来たのではないか?

と言う思いがもたれ掛かって来ます。

もう過去の事ですから、これからの稽古に活かして行きます。


今回の昇段審査に向けての稽古ですが、仕事の関係もあり、隙間時間と週末の道場稽古に行いました。

平日は合計でも3時間を確保するのがやっとでした。

朝、出勤前にダンベルトレーニングと木刀の素振りとスクワット。

昼休みは柔軟体操と拳立て伏せ。

夜は自転車トレーニングと基本稽古各100本、補強。

週末には、ジムで筋力トレーニング。

選手稽古の傍らで移動稽古、型稽古、スパーリング、ミット稽古。

連続のスパーリングは30人までしか出来ませんでしたが、ミット稽古では60R通しで行いました。


後日談

実は行きの飛行機を千歳に変更出来ましたが、早期割引のチケットだったため、帰りの便は変更出来ませんでした。

旭川空港に着いてから、次男とともに千歳空港までクルマを取りに行きました。しかも、夕方の便だったので、旭川に戻った時には日付を跨いでおりました。単身赴任先の興部にはさすがに向かえず、3時間ほど仮眠してから向かいました。