江國香織の「東京タワー」の台詞は流石です。

「人は何で惹かれ合うと思う?
私は空気で惹かれ合うと思うの
性格とか見た目とかの前に」
そうか,僕は彼女のまとう空気に惹かれているんだ…

ドラマだけでなく,江國香織さんの小説を読みたくなって、直木賞作品の「号泣する準備はできていた」を読み始めました。
短編集で一気に読めます。
若き日の江國香織さんは、繊細にして鋭い感性で、生命力のある文章を書いてましたね。

かつて「冷静と情熱の間」を読みましたが、付き合っている2人の同じストーリーを、女性側が江國香織さん、男性側が辻仁成さんが書き下ろした斬新な試みは、ワクワクしました。
江國香織さんの主人公が同じ場所にいて、そこでの心理や情景を切々と5ページ位書き綴っていく文章力に、驚きました。

ドラマや映画は、日常楽しみながらストーリーや台詞に刺激を受けてますが、小説は久々です。
また、心の引き出しがいっぱいになる様に、小説も楽しみたいと思います。

(恋人達のささやきのイメージ…大好きなReonid Afremofの絵)