母は、2021年5月6日.老衰のため、息を引き取りました。98歳でした。

母は娘の私達から見ても、無邪気で明るくお喋りで、気が小さいようで逞しく、とても活動的な人でした。
私達姉妹が高校在学中に父が難病で亡くなるまで、母は気丈に父を支え続けて、「どんなに辛くても弱った父の前では泣いてはいけない」と言われたのを覚えています。
大学で長年、哲学の教壇に立ち、定年後は自宅を新築し、家族や友人と海外や日本各地に旅行し、アクティブに暮らしていました。

母は、本当に我が道を悔いなく歩いた人だと思います。

70歳で大腿骨を骨折しその後は杖をつく生活でしたが、病気らしい病気もせず、苦労も多かったけれど、多くの方に愛され幸せでした。
幼い頃から娘の私達には優しく、甘えさせてくれる母でした。長生きして私達をこんなに長く"娘"でいさせてくれた事に、ただただ感謝しかありません。

昨年からのコロナ禍で毎日のように電話で、ホームでの日常を楽しそうに事細かに話してくれました。
3月に倒れてからも、ホームの皆様にはくれぐれも感謝を伝えて欲しいと、何度も何度も繰り返し言っておりました。
母は、最期の日まで、家族や皆様からの励ましを支えに、前向きに生きる気力と、周囲への感謝を持ち続けていました。 
素晴らしい医療・介護チームのサポートのもと、私たち家族も、共にかけがえのない時を過ごすことができました。
            
葬儀につきましては、静かに見送ってほしいとの故人の希望により、家族葬の形で執り行います。御香典、御供花などは、お気持ちだけ有り難く頂戴し、辞退させて頂きたく、 お願い申し上げます。

ブログでも皆様にご心配頂き、励ましのコメント、本当にありがとうございました。
母共々、心より感謝致します。

           丸山圭子