長崎での仕事を終えて、今日はJALで帰路につきました。

ボーイング737…最近、事故を起こしてニュースにもなってる飛行機でした。

今朝もボーイング社の社長が、故障を起こす事はないと熱弁してましたが…


春霞かと思ったら、黄砂が飛んでかすんでいる長崎を後に、晴れ間の見えてきた雲の間を、飛行機は順調に高度を上げ、厚い雲の絨毯の上の明るいミントブルーの空を飛び続けます。

飛行中はほとんど揺れる事なく、快適でした‼️

羽田空港に近づくと、アナウンスでも揺れが強いので、シートベルトを…と繰り返します。

高度を下げていくと、確かに雲の中に入ると、飛行機はガタガタと小刻みに揺れます。

ボーイング737は、今では小さな飛行機に見えるので、揺れは直撃です。


実は私は、かつてニュースで騒がれた、レインボーブリッジを操縦して潜りたかったという、信じがたい素人操縦のハイジャックにあいました。

雲の上にたどり着く前に、富士山が見えてきて、北海道に向かう飛行機がどこを飛んでいるのか驚きました。

揺れの程度は想像を超えるものだったし、一度は一気に急降下し、さらに90度近い角度で急上昇した経験があります。

後から聞いた話で、操縦席の長島機長が刺されて亡くなった事、お客様も含め、何人かでコックピットをこじ開け、犯人を捉えた事、たまたま乗り合わせた他の操縦士が操縦桿を握り救われた事を知りました。

急降下した時、八王子周辺をギリギリの低空飛行で飛んでいましたが、一陣の風が吹いて、墜落を食い止めたと聞いています。

九死に一生の出来事でした。


それ以来、流石に飛行機は以前よりは苦手になりました。それでも、国内だけでなく、海外にも行ってます。

ボーイング社の社長が言う通り、私の場合は人為的な事故で、幸い飛行機そのものの故障ではなかったので、ちゃんと飛んでくれる事を、今でも信じています。

逆に、多少の揺れは全く怖くなくなりましたね。


快適な空の旅は、気持ちがいいものです。広がる雲海を見ながら、遠く果てなく彼方まで続いている空を、ぐんぐん前を向いて泳いでいくようで、気持ちはスカッとします。

操縦も丁寧で、とても上手でした。

クルーの方が、お客様の信頼を乗せて空を飛ぶ事に、心から感謝したいと思いました。


ともあれ春休みで混雑して、行きも帰りも遅延していた飛行機でしたが、無事に着陸致しました。

ホッとしてます‼️