NHKアーカイブで「しまふくろうの森を守る」という番組をやっていました。
私は18歳で初めて書いた曲が「しまふくろうの森」で、この歌がなければ今こうして歌っている事もなかったという貴重な作品です。
同名タイトルの絵本があって、その頃すでに絶滅危惧種に認定されていたしまふくろうを小さな少年に例えて、人間が森を伐採することで追いやられて行く哀しみを、ストーリーにしていました。
私は高校生でその絵本と出会い、しまふくろうが北海道でアイヌの狩りの神様(コタンクルカムイ)として祭られていた事も知り、とてもエキゾチックな魅力を感じて、歌を作りました。
そんないきさつのしまふくろうが、その後どうなっていたのか、今日の番組でとてもよくわかりました。
70年代にはもう、7~80羽に減少していたしまふくろうですが、山本純郎さんを中心に繁殖を助ける努力を重ねて、今は140羽に増えているそうです。
森はまだ伐採も続いていますが、逆に森に木を増やす活動も進めていて、森に住む生き物達を守る事は、未だ人間の大きな課題のようですね。
私が「しまふくろうの森」を歌った1972年からもう40年以上経ち、それでもなお、無事にしまふくろうが生息しているのは、とても嬉しく感動しました。
大阪在住で別のお仕事をしていたふくろう好きの山本純郎さんが、家族を連れて根室に移住し、人生をしまふくろうの生息にかけた事で、しまふくろうの絶滅は救われたと言っても過言ではないと思いました。
その愛情の深さに、心底暖かい気持ちになりました。
私も「しまふくろうの森」大切に歌っていきたいと思います。
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