32年続いた金八先生が、今夜幕を閉じました。
4時間のスペシャルでしたが、次男とたくさんの感動の涙を流しながら見ました。
ありがとう!金八先生!
さよなら…金八先生!
そして、本当に長い年月お疲れ様!武田鉄矢さん!

鉄矢さん(海援隊)とは、エレックレコード時代から同じ釜の飯を食べた仲間で、一緒にツアーに出たりライブをやったり、とても近い存在でした。
金八先生が始まった昭和54年は、私はレイを出産した年で、今年32才のレイと同じ年月続いたドラマだったとは、本当に驚きです!

その間、社会的な教育問題を様々な視点から、時には出口のない難しいテーマまで、果敢に取り上げてドラマ化していましたね。

以前、私とブレバタのやっていた番組に鉄矢さんが来た時、多分一番辛かっただろうドラッグを扱ったシリーズを撮っていて、脚本家の小山内さんと喧々囂々の意見を戦わせていると言ってました。
セリフは、鉄矢さんのアドリブも多く、その自然な流れがリアリティーあふれるドラマになっていたと感じます。

かっこつけない、人間臭い金八先生は、さすがに年齢から弱気な自分も出てきて、でもその愛すべき素直さが大切な魅力になっていました。
金八節は健在で、イコール武田鉄矢という人により近づいたと感じました。
最後は台詞ではなく、鉄矢さん自身の言葉になっていたと思いました。

役者さんが、人生をかけたお芝居に巡り会える事は、幸せだと思います。
一時は、現実の武田鉄矢を超えて金八先生の人気が先行し、悩んでいた時期もあったそうですが、鉄矢さん自身が役者として一回りも二回りも器が広がって、いくつもの難しい役もこなし素晴らしい俳優になられて、変わったと思いましたね。

最終章の金八先生は、まるで見ている自分達も卒業式を終えたようなリアルな暖かさに包まれました。

地震は予想もせずに制作されたドラマだと思うけれど、この時期だからこそ、たくさん強く優しく暖かい言葉が染み込んで、感動と元気をいただけました。

金八先生のような人力が、実際今は一番必要な気がします。