今日の空は、悲しい蒼色でした。
陽差しは春めいて眩しいのに、見上げた空はひこうき雲を何本も残したまま、深閑としていました。
朝から何機も、ヘリコプターや小型飛行機が飛んでいました。
普段と違う焦燥感が、町を包んでいます。
歩いてる人の顔に浮かぶ疲れが、かなりピークに達しています。

私も、歩いていても船に乗っているようなふらつき感があり、時々余震なのか自分が揺れているのかわからなくなります。

原発の情報に釘付けで、緊張していたし…
少しづつ被災地が回復の兆しを見せ始めて、テレビも普段の番組に戻り、日常を取り戻しつつある安堵感に疲れが出ていると思います。

毎日繰り返された緊急地震速報の携帯からのけたたましい音が、心臓に悪かった!
今日は静かで、東京は何とか落ち着いています。

この数日の有り得ない出来事への心のケアを…

被災地の方々の笑顔や子供達のはしゃぐ姿に救われました。

ある被災者の方が、流された自宅の庭に植えたばかりの梅の種木が、流されずに芽を出してきているのを見て、生命力の強さに感動していました。

まもなく、新しい命の尊さと愛おしさを教えてくれる春がやってきます。
今地球上で、自然は多くの事を人間に問いかけているように感じてなりません。