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当時、山口百恵さんのディレクターを担当されていた川瀬泰雄氏が、学研から「プレイバック・制作ディレクター回想記ー音楽『山口百恵』全軌跡」という本を書かれました。

私は、百恵さんには二曲提供(アルバム「ドラマチック」)していて、その一曲の作詞が、直筆で掲載されました。
川瀬さん、お気遣いありがとうございます。
『水鏡』という曲で、作詞作曲をしています。

川瀬さんの文章では、
「百恵の歌も丸山さんの曲調の持つ、まったりとした感じをうまく歌っていて心地いい。」
と書いてあります。
まったりかぁ…(笑)
「どうぞこのまま」のイメージですね!
昔はよく、アンニュイな雰囲気とか言われたから。
確かにそんな虚ろさが好きでした。

いろいろなアーティストに曲を書かせていただきましたが、百恵さんは自分らしくさらりとこなして歌っていて、私はとても気に入っています。Coolな歌い回しが素敵です!

昨日、日本アカデミー賞を見ていたら、新人賞に息子さんの三浦貴大さんが受賞してましたね。「Railways」という映画の主演だったそうです。
目元が百恵さんによく似た三浦友和さんゆずりの凛々しい青年でした。

新しい才能が開花していく中、私達が歩いてきた軌跡は確実に形になって残っていきますね。
嬉しい限りです。

丁寧に紡いできた昭和の歌作りは、今でも十分誇れると思います。
山口百恵さんという、一世風靡した時代を代表する大スターに、私の歌を歌っていただいた事は、私の人生にも自信を与えて下さいました。

本当に価値ある経験は、時を越えてこそ、重みを増していくので、今改めて感謝の気持ちでいっぱいです。