今日は、65年前に終戦を迎えた日なのですね。
戦争を知らない私達は、つい知らぬ存ぜぬで忘れがちになります。

昨日倉本聡さんのドラマ「帰国」を見て、戦争で亡くなった方々の魂が今の時代に舞い降りたら、どんな思いに捕らわれるかを、改めて考えました。

2時半のドラマでしたが、母と私と次男の3世代で見ていて、それぞれ思いは違うのがわかりました。

母は、ここ数日の戦争を取り上げた番組で、若いコメンテーターがわかりもしないのに生意気なコメントを語っていたと、怒っていました。
本当は、よくある戦争ドラマは、体験者には笑いで終わる位、リアリティーがないみたいですが…
「帰国」は、現代への警鐘を鳴らす意図が真摯に伝わってきて、辛口の母も良かったと言っています。

戦後の昭和に育った私には、戦争の苦しみや痛みは想像の域を越えないけれど、「こんな時代を迎える為に、俺達は命を落としてまで戦ったんじゃない!」
という長渕剛さんが演じたメッセージは、一番リアルでした。
日本という国の歴史の歪みを、もっと知る責任があると感じます。
戦争で亡くなった方々の慰霊の為にも、忘れてはいけないものがあります。

平和を祈り、亡くなっていった魂に報いるには、生きる意味を知る必要があるかもしれません。

虐待や自殺など、心の病を引き起こしている原因を、日本人として歴史をさかのぼって、考える必要がありそうです。
自然の営みの中で、命が繋がっていける世の中になるよう、みんなが意識しないと…

ドラマを最後まで見ていた次男は涙を拭いながら、時々入る母の説明も静かに聞いていました。
平成生まれにも、自分のルーツはしっかり教えたいと思います。