今日から、ニューアルバムの曲紹介をしていきましょう!

今日はアルバム「Inside My Love」の一曲めを飾る「EPEMERE/儚さ」です!

この曲は、20代の終わりに書きました。
当時、バーシアやアンテナ、ビクターラズロなどヨーロピアンでラテン系のリズムを取り入れた歌が流行っていました!
代表的なバンドは、マットビアンコです。
バーシアもまた、ニューアルバムが出ますね!
リズムがあるサウンドが大好きな丸山は、バーシアやアンテナのライブも見に行き、感動して影響されました!

サウンド面では、そんな匂いがムンムンです!(笑)
当時はまだ、8チャンネルのオープンリールでしたが(Oh!My God!)コーラスも多重録音したプリプロ(プリプロダクション→本チャンに近いデモ音源)も作り、音のイメージはばっちりでした。
今回のサウンドは、芳野藤丸Magicで(笑)、やはり勢いロックテイスト入ってます。(拍手!)
あのドラムのイントロ、アルバムのスタートにばっちりでしょう?
私も仕事に出る時に、車で聞きます。
元気でますよね?(笑)
これが生ドラムじゃなく打ち込みなんて、驚き!
リアルになりました…

作詞は、恋の実りにたどり着けない気持ちと、行く宛のない旅に出たせつなさを重ねました。
自由は果てしない解放感を得る代わりに、孤独もついてまわります。
ちょっと気ままで我がままで、恋を思うままにしていたような艶やかな女性が、本物の恋に出会って戸惑うシチュエーションですね。

EPEMERE(エフェメール)はフランス語で『儚い』という意味です。フランス語には、日本語のようなこんなきわどいニュアンスの言葉があるとわかって、嬉しくなったのを覚えています。
響きが綺麗でしょう?
この名前のお料理に使うソースもあるようです。(笑)

この前高山厳さんに、
「曲調が明るいのに、詞はせつないんだねぇ…」
と言われました。
はい……その通り!(笑)
明るいメロディーに明るい詞は普通ですが、せつなさを引き立たせる為に、逆をいきました!
ホラ!晴れ渡った青空の藍色が深いと、哀しみを誘ったりするでしょう?

歌は、得意のハードルを上げて難しいです。(笑)
サビのリズムのノリに日本語を当て込むのはなかなかの苦労で、ここは実は力作でーす!言葉の意味やアクセント、聞こえ方を外さないようにのせるのは、日本語ほど難しい言葉はないかも!?

皆さんに裏話をしちゃいましたが、この曲をアルバムの一曲めにもってくる事に全く悩まず…
かつての丸山圭子テイストたっぷりのエネルギーある仕上がりになりました!