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1982年の5月10日…
まぎれもない私の誕生日に、まもなく3歳になる息子のレイを連れて、青山ケンネルに子犬を見に行きました!

レイはそれまで、犬も猫もさわれなくて、怖がってばかり…
私は子供の頃から犬が大好きで、姉と2人、我が家には歴代3匹の犬がいたので。動物が与えてくれる、一途で真っ直ぐな絆が、心の情操教育にどれほど役立つかを知っていました。
一人っ子で育っていたレイに、兄弟のような仲間もいたらいいと思い、子犬はよく見に行ってました。

青山ケンネルの店頭で、熱心に見ていたら…
店長さんがいらして、
「こちらには、もっといい犬がおりますよ!」
と、近くのマンション内にあるショールームに案内してくれました。
そこには、シーズー・ヨークシャーテリヤ・ポメラニアンと3匹の生まれてから間もない子犬が並んでいました。
その中で、シーズーだけが、何だか寂しそうで元気がなく…
店長さんによると、3匹生まれたシーズーの中で最後に売れ残った犬だったようです。

名前は(血統書によると)“アルトハート・オブ・タマサンソー”
つまりタマサンソーさんというインド人がオーナーだった、“アルトハート”君なのです!
父はUSチャンピョン・祖母はワールドチャンピョンとか、家系は素晴らしく…しかし!!
「この犬は歯並びが悪く、背中の黒のかかりが少ないんで、犬の大会には出せないんです。他2匹の兄弟は問題なくて、すぐ売れたのに。」と店長さん!
そうかぁ…だから、何だかイジッとしてたんだ!

かくして、私は自分のバースデープレゼントに、レイは初めてできた友達のように、生後3ヵ月のシーズーの子犬を抱いて帰りました!
あれほど、怖がっていたレイも、むくむくの縫いぐるみのような子犬をずっと抱いて、離しませんでした。レイも子犬も可愛くて、その姿は今でも忘れられません。

帰宅して、子犬の顔をじーっと見ていたら、どう見ても“アルトハート”じゃ我が家にあいません。(笑)
結局、びぃびぃうるさいから“ビビ”でいいと、安直な結論に…(笑)

以後15年、我が家の歴史を見守った犬です。
見よ!この写真の凛とした立ち姿を!
今でも大切な心の友です!
以後本当にいろいろやらかしてくれた、爆笑話がたくさんある犬でした!
また後日、書きたいと思います。