1966年に公開されたクロードルルーシュ監督の『男と女』を見ました。
私が小学校の頃、放映された映画だったのね。
例のフランシスレイの♪ダバダバダ…♪のメロディーで、主題歌が有名です。

私は、何年後かに再演された時に見たのかなぁ…?
当時の印象としては、セリフがなくて長くて、特に感動的な盛り上がりもないから、10代では若すぎて理解できませんでした。

主役のアヌークエーメのアンニュイな演技…
フランス独特の雨や霧に演出された背景が、ストーリーの一部になっています。
男と女の過去と現在が、モノクロとカラーの使い分けで、時に鮮やかなリアリティを出しています。パリとドベールという小さな漁村を往復しながら、絵画のように美しいシーンが幾つも映し出されてますね。

最近のDVD特有のドキュメンタリーが最後にあって、当時は見られなかった撮影シーンや監督のインタビューがありました!
この映画はリハーサルもなく、よりリアルに撮る為に、セリフも最低限の言葉の指示で演技したそうです。
監督の「一番新鮮かつリアルな映像は、ワンテイクめに集約される。」という徹底したポリシーには、当時誰も振り向かず、この映画はスポンサーなしで自主作品として発表したそうです。
それにもかかわらず、デビュー作にしていきなりカンヌ国際映画賞パルム・ドールとアカデミー外国語映画賞も受賞したわけですから、映画界に新風を巻き起こした作品だったのです。
クロードルルーシュ監督は、グルノーブルオリンピックを映像化した「白い恋人達」(これもフランシスレイ!)「哀しみのボレロ」など、信念を持った作品作りをしてきています。

これはまた、ハマりそうだな…
監督の言葉で、
「撮影の天気は主役ですから…大雨の為に、雨量の多いドベールを選びました。寒さも必要で…外気の寒さで室内の恋愛はさらに燃え上がる感じでしょう?」

もろもろの監督のお言葉は、丸山大賛成のご意見でした!!(笑)