下の息子とTVを見ていたら、心臓病の患者さんが人工心臓に支えられて、生きる姿が映し出されました。
移植以外に回復の手はないのに、日本ではまだまだできない実情をドキュメントしていました。

妻も子供もいるある男性は、なるべく笑顔で冗談を言い合いながら、普通に過ごしたいと、家族への負担を減らそうと強い精神力で戦っていました。
その男性は、結局移植もできないまま亡くなりました。
最後は、その時まで冗談を言い合った妻に、
「苦しいからもう笑わせないで…」
と言う言葉を残したそうです。

静かな哀しみと感動に、私も息子も涙ぐみました。

「心臓病の為の募金を、駅で見たよ」
息子が言いました。
知り合いの5才になる子供も、生まれた時から重い心臓疾患があり、すでに3回も手術をしました。


ヨーロッパだったら、助かる命が、日本に生まれた為に移植できず、亡くなるケースが後をたたないそうです。

最期まで、冗談を言う家族への気遣いを、自分の命より優先した先ほどの男性の強さと愛情には、脱帽です。

生きる事は、どんな小さな事にも、明るく前向きにチャレンジする事だと教えられた気がしました。
いくつになっても、何があっても、自分に対し最期までチャレンジャーでありたいと、改めて感じました。

日本での移植手術が、一日も早くもっと可能になって、たくさんの命が救われるように、心から願います。