最近、日本だけでなく海外でも、たくさんのアーティストが、名曲のカバーを歌ったアルバムを作ってますね。
私が走り抜けた1970年代~1980年代の曲が多く、豊かな感性の宝庫だった事がわかります。
私は、自分の曲以外の歌を歌う時は、とても神経を使います。
まして英語の場合は、しっかり伝えられるのか、発音も含めてハーフの友達に指導してもらったりしました。
どんな歌にも、作った人の魂がこめられている訳で、その想いを汲み取り伝えないと、申し訳ない気がします。
現在学校で、ボーカリストを目指す人達にも、安易にカバーしないように、それだけは伝えています。
さらさらとメロディや歌詞を歌えるようになるのは、コピーしたって事で、そこに自分らしくオリジナリティーを加えるのがカバーです。
カバーを歌い発表するには、それ相応の実力が必要なのはよくわかります。たいてい、ベテランしか歌いませんよね。
私達位たくさん歌を歌ってくると、だんだん他の人の曲の想いもかぶって、自分の経験と重なっていきます。
歌心や味は、今やっと表現できるようになったのかもしれません。
経験の少ない時に歌う歌は、その歌の想いに近づくように、ひたむきに歌わないと伝わりません。
ただなぞるのでも、ましてフェイクしてメロディを壊してしまう訳でもありません。
最近特に、歌を大切に思うなら歌の持ってる心を大切にして欲しいと感じます。
作者の作品づくりの苦労を理解してこそ、本物の歌に近づきます。その努力は、いい歌を歌う必然だと思います。