かつては、義母(はは)と呼んだ方が亡くなりました。悲しい知らせを受け取りながら、私にはなす術もなく…息子二人に託して、お通夜・お葬式に送り出しました。
17年の結婚生活が終了してから約10年、元主人が再婚した事もあり、自然に彼の実家からも足が遠のきました。
本当に人生は複雑で、想いもまっすぐに伝えられない場面もあります。それでも、心のどこかで気にしていて、その死が現実になった時、取り返せない時間を振り返るのです。
どうにもならない運命に、翻弄されながら…
雪解けのないまま、深い哀しみを背負って亡くなった義母に、胸の奥で何度も手を合わせました。
暑さが和らいだ頃、息子達とお墓参りに行きます。
秋めいた虫の音が、心にせつなく…久しぶりに昔の思い出が、涙と共によぎっていきます。