「ネオ・ゼロ」は、1987年に防衛庁の一角で開かれていた会議、
新零戦計画の場面から始まる。
FSX:次期支援戦闘機が国産から日米共同開発に変更され、
国産戦闘機開発をめざしている出席者たちは落胆した。
だが責任者の川崎空将補のひと言で、エンジニアたちの顔に精気が戻った。
「我々は実際に戦闘機を試作するといっているのさ」
このひと言が、全ての始まりだった。
その試作機は1990年の完成を目指し、コードネーム:SFX-90と称された。
2年後、米国のホワイトハウスでの緊急対策会議で、
秘かに北朝鮮で進められている核開発が、バーンズ准将によって報告され、
北朝鮮爆撃行が計画される。
米国、ソ連、韓国の三ヶ国の計画に、川崎たちのSFX-90が巻き込まれていく。
そして、川崎空将補はパイロットとして、ジークこと元一等空尉・那須野治朗を選ぶ。
ジークは、生と死の狭間で生を取り戻すため、
ラビン大佐の部下・ハイファ、商売のパートナー・チャンと別れ、
ペルーから帰国する。
計画は、着実に進行していく。
ついにSFX-90は完成し、作り上げたエンジニアたちによって、
「ネオ・ゼロ」と命名された。
やがて、北朝鮮爆撃行が開始される。
だが、その影には米国、ソ連の謀略が隠されていた。
はたして爆撃は成功するのか、ネオ・ゼロとジークの運命はいかに?
次回は「スーパー・ゼロ」について
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