今回は、

香川県高松市の

庵治町にある

NAGARE STUDIO 

流政之美術館について。

 

 

 

こんにちは♪

アートセンスゼロなのに

なぜか美術館巡りの

楽しみに目覚めた

kayonceです。

 

 

 

 

 

 

以前、

高松市の屋島にある

四国村ギャラリーを

訪れた時に、

 

 

 

水景庭園で

流政之作品を

拝見したことがあります。

 

 

 

その流政之さんの

美術館があることを知り、

今回訪れてみました。

 

 

 

 

 

  流政之美術館は完全予約制

 

流政之美術館のある庵治町の

お隣り町・牟礼町には、

 

イサムノグチ庭園美術館

ありまして。

 

 

 

そのイサムノグチの

美術館を訪れる際、

 

鑑賞が事前予約制で、

しかも週に3日だけの開館、

さらに鑑賞時間も約1時間の

ツアー形式、

と固定されていて、

 

自由気ままに訪れられる

場所ではないことを

知ったのですが。

 

 

 

 

こちらの流政之美術館も

同じスタイルで、

 

その上、

入館料が大人5000円で

私の美術館巡り史上最高値。

 

 

(なかなかハードルの高い

美術館だわー)

 

なんて思っていましたが。

 

 

実際に、訪れてみて

とても素晴らしい空間で、

結果、大満足でした^^。

 

 

 

 

 

  瀬戸内海の絶景が臨める美術館

 

 

流政之美術館のある

庵治町へ。

 

 

庵治町は、

世界的も有名になった

「庵治石」が採れる町。

 

 

この町の東海岸側に

流政之美術館はあります。

 

 

 

グリーンとブルーの

ストライプのゲートが目印。

 

 

 

いったん

美術館を横目に見ながら

ちょっとだけ通り過ぎ、

 

 

 

 

対向車線側にある

専用駐車場に。

 

 

 

 

 

車を降りると、

目の前には瀬戸内海の絶景が。

 

 

 

 

 

駐車場から美術館の方へ戻り、

 

 

 

 

 

美術館の中へ。

 

 

 

 
 

 

緩やかな坂を歩いていきます。

 

 

 

 

赤レンガの壁がドドーンと

そびえ立っております。

 

 

 

ちなみに、

この赤レンガは全て

地元・庵治のものだそう。

 

 

 

 

受付場所の緑の門まで

進んでいきます。

 

 

 

 

 

 

この門のグリーン、

赤レンガとすごくマッチしてて

めっちゃ素敵な色♡

 

 

 

 


 

予約時間前になると、

 

この緑の門前に

スタッフさんが現れ、

 

受付と注意事項の説明があり、

中へと通されます。

 

 

 

 

見学ツアーは

ガイドさんが

誘導してくれるのですが、

 

今回は、

参加者が私一人だったので、

 

マンツーマンの

贅沢なガイドを

受けることができました。

 

 

 

 

しかも、

ガイドしてくださった方が、

 

流政之さんの元で

働いてこられた

作品の設計士さんの方で、


流さんのお人柄や

お仕事での思い出話など、

 

とてもリアルなお話を

うかがうことができ、

 

大変有意義で有難い

見学となりました。

 

 

 

 

 

  広い敷地に広がる数々の屋外作品

 

 

緑の門から館内に入ると、

まず目に飛び込んできた

この景色。

 

 

 

 

右手はアトリエ兼の邸宅、

左手には作品が展示されています。

 

まっすぐ伸びた通路の先は、

瀬戸内海の絶景が広がっています。

 

 

 

 

流さんの作品は

抽象の作品がほとんど。

 

広い屋外の空間に

負けない存在感です。

 

 

 

 

 

 

作品や石材について

ガイドの方から

説明を受けながら、

作品鑑賞していきます。

 

 


 

 

流さんの石彫作品は

重厚感のある

黒い石材が多いですね。

 

 

この黒い石は

北欧(だったと思う)から

取り寄せていたものだそう

 

 

 

 

屋外の作品は

直接触れてもよいらしく、

 

作品の中には

手で動かして

回転するものもあり、

 

角度が違えば見え方が全然違う

立体物としての鑑賞が楽しめます。

 

 

 

 

ツアーを終えた時には

この緑のシャッターが開いていて、

ここが見学後の出口と

なっていたのですが、

 

ここ実は

作品の搬入口なんだそう。

 

 

 

 

 

こちらは

流さんが初めて彫った

作品だそう。

 

 

 

 

 

 

さらに進んでいき、

広場のような空間へ。

 

 

 

 

 

この三味線のバチのような

形の作品「ナガレバチ」は、

表面を焼いて

仕上げているそう。

 

 

磨くと真っ黒に光るのに、

焼くと全く違う質感になってますね。

 

 

 

 

 

こちらの、

左側の立体作品は、

角のラインを溶接していて、

中は空洞なんですって。

 

この形をきれいに溶接して

仕上げている技術、

すごいですね。

 

 

 

 

↑の右側の人の横姿の作品は、

あの映画「ぽっぽや」で

出てくる作品らしいです。

 

 

 

屋外作品はこんな感じで、

壁の上に設置されているものも多く、

 

 

 

 

 

その背後には

瀬戸内の島々や

青空の景色が広がり、

 

とても壮大な

世界観となってます。

 

 

 

 

 

  実はこれも作品、な邸宅が凄すぎた

 

 

 

屋外の作品を

観進めていたのですが、

 

振り返ると、

流さんのアトリエ兼邸宅が

どどーんと佇んでいて。

 

 

 

 

なんかもう、

ヨーロッパの豪邸みたい!

 

 

 

 

実はこの邸宅も

流さんご自身が

設計したものだそう。

 

 


 

 

ということは、

この邸宅も流作品と

言えるわけで。

 

 

 

 

そして、何と

この右端の円形になっている一画は

茶室なんだそう!


 

 

 

緑色の小さな戸口は

茶室で言う躙り口とのこと。

 

 

 

なぜ茶室が?!

 

って思ったのですが、

 

流さんは

裏千家の家元・千宗室さんと

交流があり、

 

この茶室に宗室さんを

お招きしたことも

あるそうなんです。

 

 

 

 

 

 

  屋内展示エリアには日本アカデミー賞トロフィーの作品も

 

 

門から続く屋外エリアの

作品を一通り拝見した後は、

 

邸宅の屋内へと進みます。

 

 

ちなみに、

屋内の撮影はできません。

 

 

 

まず、玄関を入ってすぐ、

先ほどの茶室の中を

覗かせていただきました。

 

 

茶室の中も

円形の空間になっていて、

 

真ん中に炉を切ってあり、

なかなか見ない茶室空間w。

 

 

 

 

お茶(裏千家)を

10年ほどお稽古したことのある

私は、

 

(亭主はどの向きで

座るんだろう?

 

どうやってお点前を

見せるんだろう?)

 

なんて興味津々でした。

 

 

 

 

ちなみに、

玄関を入ってすぐのロビーには

大きな暖炉があり、

 

来客時には

夏でも冬でも年中、

「迎え火」として

火を焚くように、

 

と流さんから

言われているそう。

 

 

 

私が訪れた日も

その迎え火を

して下さっていました。

 

 

 

こういうところ、

お茶をたしなんでいた方

ならではの、

 

気遣い的なしつらえだな、

と嬉しく思いました。

 

 

 

 

屋内の作品が置かれている

搬入通路も兼ねている空間には、

 

日本アカデミー賞で

受賞者に送られる

トロフィーの作品が

展示されていました。

 

公式サイトより

 

 

このトロフィー、

流さんのデザイン

だったんですね~。

 

 

 

 

 

 

  ユニークな間取りの邸宅と作品を鑑賞

 

 

屋内の展示の次は

再び、屋外の展示へと進みます。

 

 

 

 

 

建物の間取りが、

遊び心や冒険心を

くすぐられるような導線で、

とっても面白い♪

 

 


 

 

 

このスペースは、

作品の鑑賞はもとより、

 

建物の鑑賞としても

見応えがあって、

 

ダブルで楽しめる空間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのスペースは、

作品の撮影に使う空間で、

 

作品に合わせて

壁面の色を塗り替えて

いったんだそう。

 

 

 

↑の手前にある

キューブがいっぱいの作品。

 

ガイドの方いわく、

 

「彫刻は削って仕上げるもので、

引き算的な仕上げ方になるが、

 

この作品は

キューブを足していくことで

出来上がった、

足し算的な作品で珍しい。」

 

とのこと。

 

 

 

 

中庭の作品を鑑賞後、

海の見える屋外展示スペースへと

進みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  瀬戸内の海と空を借景とした、絶景の屋外展示スペース

 


中庭からの通路を抜けると、

この広々とした絶景!
 

 

 

 

 

 

 

瀬戸内の自然と作品たちの

スケールの大きい展示スペースは

本当に贅沢な空間です。
 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの写真の真ん中に見える、

2つの三角形が

連なったような形の作品は、


 

 

 

 

かつて、

あの9.11の同時テロを受けた

アメリカの貿易センター前に

設置されていた作品、

 

「雲の砦」という作品と

同形のものだそう。

 

 

 

本当に、

世界的彫刻家として

ご活動されていた方なんですね。

 

 

 

 

 

 


 

 

豪邸と作品たち。
 

 

 

 

 

 

スケールが本当に大きい!

 

 

 

 

こちらは、流さんが

零戦パイロットだったこともあり、

 

海に沈んでいた零戦の

プロペラの羽を拾い上げ、

作品として展示してあるもの。

 

 


 

 

 

こちらは作業スペースだったそう。

 

 

 

 

 

瀬戸内海の大自然が臨めて

アート作品も鑑賞できる、

 

こんな素敵なロケーションは

美術館としても

とても素晴らしい環境だと

思いました。

 

 

そして、

直接流さんの元で

お仕事をしてこられた方から、

 

マンツーマン状態で

ツアーガイドを受けられて、

 

こんな貴重な経験も

なかなかないんじゃないかなと

有難く感じました。

 

 

 

ということで今回は、

NAGARE STUDIO 

流政之美術館

訪問記録でした。

 

 

 

最後まで見てくださり

ありがとうございました^^

 

 

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