出かける前

 

ソーシャルディスタンスを守って

階段に並んでいた保護猫たち


さて、昨日はアニマルアースプロジェクトさんからのお誘いで以前から気になっていた、一斉TNRを行なっている宮代町役場へ行ってお話を伺ってきました。


東武動物公園駅前に、アニマルアースプロテクトのHさん、当団体のOさんと私で待ち合わせ。

時間に余裕があったので、役場の向かいのコミュニティセンターでお茶をすることに。


この建物の外観、内観、テーブルや、椅子、扉などがデザインされており、有名な建築家の設計だろうと思っていたら、象設計集団の作品と後から知りました。




さて、時間になり宮代町役場へ


担当職員のOさんとYさんが、事前にお伝えしていた質問に回答した内容をプリントしてご用意して下さっていました。


一番気になっていたのは、宮代町で行政が主導でTNRを行うきっかけとなったことです。


平成24年ごろから課題として地域猫活動について模索されていたそうです。

平成30年に行政と連携して地域猫活動を行いたいと考えていたとある町民の方から、どうぶつ基金の行政枠チケットを活用することで予算がなくても、TNRが実施可能と分かり、どうぶつ基金は登録。


令和元年に宮代町役場として初のTNRを実施。

その後、年3回町内一斉TNRと、随時個別TNRを実施しているそうです。


【TNR実施数】

R1•••158匹 R2•••350匹 R3•••123匹


【行政が関与するTNRのメリットと成果について】

やはり行政が実施することにより、えさやりさんとの接触、交渉がすすめやすい。

住民からの情報が得やすい。


宮代町でのTNRの取り組みから、近隣の自治体でもTNRへの取り組みがはじまって広がりを見せていること。

去年から蓮田市、今年から、白岡市、幸手市でもはじまってきたこと。


[猫のロードからの推移]

(TNR実施前)

H28•••53匹 H29•••61匹 H30•••68匹

(TNR実施後)

R1•••49匹 R2•••32匹 R3•••27匹


明らかに実施後にロードキルは半減しています。


[役場への「のら猫」に関するクレームの推移]

(TNR実施前)

・のら猫の捕獲・駆除に関する相談

※原因:個人宅への侵入、鳴き声、排せつ物

(TNR実施後)

・猫の保護、譲渡に関する相談

・地域猫活動を行なっている、えさやりさん宅周辺からの、活動方法(えさやりの方法、排せつ物の処理)に関する相談、苦情


気がつくと2時間ほど、話をしておりました。

お話を伺って、行政が主導で一斉にTNRを実施することの有効性がはっきりと分かりました。


また、宮代町では広報誌で地域猫活動についての特集記事を掲載されており、こちらの広報誌が秀逸でしたので、添付いたします。





防災についても、ペット防災のことが大きく取り上げられていました。



人口が多い川口市でも、地域を限定すればできるのではとのお話に、川口市での行政による一斉TNRについてお聞きしてみようと思っています。


帰りには、少し宮代町散策。

先程の象設計集団が設計した笠間小学校をみて、新しい村結にて、食料品のお買い物。



写真は笠間小学校


宮代町、なかなか面白く楽しくところでした。