静岡県知事選における選挙応援での上川陽子外相の発言が、
物議を醸しています。
自民党推薦候補の当選に関して、「この方を私たち女性がう
まずして何が女性でしょうか」と演説をしたそうです。これ
が、「女性に対する配慮に欠ける。子供を産みたくても産め
ない人がたくさんいる」という批判があるそうです。
まあそういう批判も当然あるでしょうが、それ以前に発言自
体が場違いで意味不明ですね。
応援候補は大村慎一という、男性の候補です。しかも、少子
化問題とか子育て支援問題、女性の地位や人権問題といった、
いわば女性が特に関係した問題に特化した政策を打ち出して
いるわけでもありません。
従って「私たち女性が・・」といったような、女性がどうの
といった形で演説をするような必然性は、そもそもないと思
える候補者ではないかと思います。
聴衆に女性が多かったとはいえ、女性票だけで当選するわけ
ではなく、特に大村氏のような「女性問題」に関する政策を
前面に出しているわけではない人は、男性票も大事です。
それをわざわざ何故、「私たち女性がうまずして何が女性で
すか」なんて話の方向に進んだのか、真意がわかりません。
選挙に当選する難しさを女性の産みの苦しみに例えたそうで
すが、そんなのは敵対好捕も同じことで、説得力がありませ
ん。下手なダジャレでも言おうとしたとしか思えない、上川
大臣の珍発言でした。