選抜高校野球決勝戦が昨日行われ、群馬の健大高崎が報徳学
園を破って初優勝を決めました。同校が初なだけでなく、群
馬県の学校自体が甲子園初優勝なのだそうです。
それにしても報徳学園は2年連続準優勝というのも、悔しい
でしょうね。昨年は山梨学園に敗れましたが、この時も山梨
県勢初優勝でした。今年が群馬県勢初優勝なので、とんだ引
き立て役に回ってしまいました。とはいえ、準優勝だって立
派なものなので、胸を張って欲しいものです。
報徳学園の今朝丸クンですが、立ち上がりは前回先発で大阪
桐蔭をねじ伏せたことから来る燃え尽き症候群的なところが
あるのかなと思わせてしまう感じで迫力を欠いていましたが、
徐々に調子を上げて、中盤からは見事な投球でした。やはり
逸材です。しかし健大高崎の石垣クンと佐藤クンも素晴らし
く、3対2という接戦でした。
この決勝戦に代表されるように、投手の良さが目立った大会
でしたね。ホームランが全部で3本。これは低反発バットの
影響も多々ありますが、昔の木製バット時代で見ても少ない
本数なので、一番の原因は好投手が数多かったことにあると
思います。
その中でフェンス越えのホームランを打った豊川高校のモイ
セエフ選手と神村学園の正林選手はプロも注目するスラッガ
ー。ランニングホームランの大阪桐蔭・境選手は超俊足の中
距離打者。そこそこにホームランも打てるアベレージ打者な
ので、フェンス直撃のランニングホームランというのはこの
選手の良い部分が存分に出た結果だったと思います。中味の
濃い大会だったのではないでしょうか。