徳川吉宗は気象や天文を研究していたそうですが、中でも克
明に調査をしていたのが雨の量だったということです。
江戸城の庭に桶をすえて雨のたまり具合を測り、毎日日記と
して記録していました。
単に記録しただけでなく、それを予知に生かしたそうなので、
凄いです。1742(寛保2)年、吉宗の予知通り、江戸時
代最大と言われる大洪水が、関東から甲信越を襲いました。
そして吉宗はこの予知に基づき、御救船(おたすけぶね)や
御救小屋を用意し、救援対策を立てていたということです。
吉宗のその政策は功を奏し、被害は最小限に抑えられたとい
うことです。
科学設備や機械設備のない中、庭の桶にたまった雨の量だけ
の資料から大雨と大洪水を予想し、当てただけでなくあらか
じめ対策を立てて多くの人々を救った。素晴らしい気象予報
士ですね。