戦国時代の梟雄とか悪人の代表、しばしば悪役スターとして
描かれることの多かったのが、松永久秀です。
しかし今年のNHK大河ドラマでは、違いましたね。吉田鋼太郎
さん演じる松永久秀は、とても紳士です。そして吉田さんの演
技もキャラクターも素晴らしかったというか、あの松永久秀は、
私は大好きです。
そして最近の解釈では、松永久秀はこれが主流となりつつあ
るみたいです。つまり、決して悪人では、なかったようです。
彼が悪人とされる理由として、3つの悪行があったとされてい
ます。1つ目が、主君である三好長慶を毒殺したこと。2つ目
が室町幕府13代将軍・足利義輝を殺害したこと。そして3つ
目は、東大寺仏殿を炎上させたことです。
これがいずれも、濡れ衣だったようなのです。三好長慶殺害
に関しては、早くから濡れ衣と言われていました。
足利義輝殺害に関しては、息子である松永久通と三好嘉継
が主犯となってやったことで、久秀はその時京都にいなかっ
たことが判明しています。大河ドラマでやっていたことが、そ
のまま事実のようです。
そして東大寺に関しても、三好家を継いだ「三好三人衆」と対
立した時に確かに松永久秀は東大寺に夜襲をかけていて、
その時に炎が上がったそうですが、これは三好側による失火
が原因で、久秀によるものではなかったことが判明しているそ
うです。
それでは何故彼が悪人とされたのかですが、織田信長を裏切
ったのは事実であること。そして自爆する寸前にお灸で体調を
整えるなど、変人ぶりが目立ったこと、出自が怪しいことなどか
ら、悪役スターとして描きやすかったというのが、あるそうです。
ミスターマニアック山科ですのmy Pick