曲亭馬琴(滝沢馬琴)といえば『南総里見八犬伝』という小
説が最も有名ですが、一方でノンフィクションも色々書いて
おります。
その代表的なものが、奇妙な実話ばかりを集めた『兎園小
説』という作品です。「小説」という言葉が入っていますが、
れっきとした実話を集めています。
その中にある、「うつろ舟の蛮女」という話が、興味深いです。
茨城県の舎利浜という海辺に直径6メートルほどの円盤そっ
くりの乗り物に乗って現れた女の話です。
女はピンク色の肌をして髪の毛は赤く、身長が180センチくら
いあったというのです。誰も彼女には近づかず、その女がど
うなったかまではわからないようですが、この話は瓦版にも
出ているので、実話と考えて間違いありません。
女性の特徴だけを見れば難破した欧米船に乗った白人女性
にも思えますが、目撃者の話を基にした挿絵も描かれており
まして、それが円盤型の宇宙船、UFОにしか見えないそうな
のです。
そもそも欧米の難破船に女性が1人、ピンピンした姿で乗って
現れるというのも、おかしな話です。宇宙人である可能性は、
多々あるのではないでしょうか。
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