イギリスは森林を増やす政策を考えると良いのではないでしょうか? | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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イギリス人が日本に来た時に最初に驚くのが、木が多いこと

なのだそうです。

 

イギリスには「森」というのがないらしく、日本の「森林」という

ものにまずびっくりし、興味を示すそうです。そして森林以外

でも、街路樹があったり木々が立ち込めた公園があったりで、

とにかくいたるところに木があります。そのことにイギリス人

は、驚くというのです。

 

ただ日本だって、ずっとそうだったわけではありません。確か

に太古より日本に森は多かったようですが、それを伐採して

建築に結びつけていたので、地域的に減少した時期は、あっ

たようです。

 

たとえば平城京時代、奈良の都は水害が相次ぎ、死者が大

量に出ました。それを「怨霊」のせいにして場所的に縁起が悪

いと判断し、都を京に移して「平安時代」が始まりました。

 

しかし実はその水害、都を造営するために森林を大量に伐採

して建築に回し過ぎたため、溢れる水を止められなかったこと

が原因であることが、後に判明しました。

 

そのため日本は、森林を殊の外大事にしたのです。勿論「森に

は神が宿る」という宗教的観念もありましたが、とにかく木々を

増やすことは江戸時代まで常に国策でした。木々に限らず植物

全てではありますが。

 

森林は、空気を浄化する作用がありますし、大気の循環を助け

ます。日本人が長寿であることと森林の多さは、関係あると思い

ます。

 

そしてイギリスですが、木々が少ないのは、人々の健康に、悪く

ないわけがありません。そのイギリスで、コロナウィルスによる死

者数が増え(というか改めて判明したのかもしれませんが)、イタ

リアを越してアメリカに次ぐ第2位になってしまいました。

 

ヨーロッパ全体で見ても日本ほど森の多い国は少ないですが、そ

れでも「森と湖の都」とされるフィンランドは、感染者と死者が共に

少ないですね。人口もかなり少ない国ですが、割合で見てもコロナ

ウィルスによる被害が少ないです。「森と湖」に救われている部分

は、かなりあります。確実に、あります。

 

どうでしょうか。コロナウィルスが収束してからにはなるかと思いま

すが、人々の健康対策、そして大きな目で見れば地球対策として、

イギリスは木々を増やす政策、出来れば森をつくる政策を考えて

みては、いかがでしょうか?

 

そして手本になるべき日本も、最近植物の大切さを忘れているとこ

ろが、割とあります。オリンピック施設を建築するために街路樹を多

く犠牲にしましたね。今もう1度、木々の大切さを噛みしめましょう。