クジラは肺で呼吸をします。なので魚のような姿をしているの
に、動物に分類されるのです。
しかし肺呼吸なら、構造的に陸でも呼吸が出来そうなもので
すね。しかしクジラは、陸で全く生きられません。
エラ呼吸をしている魚でも、陸で簡単には死にません。しばら
くは跳ねていますね。しかしクジラは陸にめっぽう弱く、ほんの
数分で死んでしまうのです。
理由は、呼吸法ではなく大きくなり過ぎた体が原因です。水で
暮らす場合、水圧があるので全体重を支える必要がありませ
ん。従ってクジラは、水中で暮らすうちに骨のつながりが緩くな
り、陸に出ると自分の体重を支えられない体になってしまった
のです。
従って陸に出た途端、肺など自分の生命に必要な機能が押し
つぶされて死んでしまうのです。要するに、クジラは陸に出ると、
自分の体重につぶされて死んでしまうわけです。