薬の効能成分というのは、どれも生きています。細胞を形成
しているものが、ほとんどです。
そして病気や体調不良の原因となる菌やウィルスなども、お
およそ生きています。
薬を投与するということは、この生きている両者を戦わせるこ
とになります。悪玉の生き物に対して善玉に成り得る生き物
を戦士として投入するわけです。
これ、善玉が弱ければ戦いに負け、病気に対する効果は出ま
せん。効かないということになるのです。
ただし逆が過ぎた場合、つまり悪玉が弱過ぎた場合は、善玉
は勝利した後もまだ余力があります。元気が有り余るのです。
そうなると人間と同じで羽目を外し、余計なことまでやってしま
います。この余計なことというのが、「副作用」なのです。
弱い病気、軽症なのに効き目の強過ぎる薬を投与すると、あま
りに簡単に病気が治り過ぎて薬成分は元気が有り余ります。元
気を発散するために、別な暴れ方をします。それによって人間の
体に、別な不調を引き起こします。それが、「副作用」なのです。
なので善玉と悪玉が拮抗した状態で善玉が勝つのが、理想なの
です。その組み合わせをつくらなければならないのですが、それ
が難しいのですね。なので薬以上に大切なのが、日頃の予防に
なる食品飲料かと思います。要するに、個別ではなく全体の免疫
力を上げることでしょう。