日本一長い海岸として有名な千葉県九十九里浜ですが、この
海岸の歴史は約6000年前から始まっています。
というと長い歴史を感じますが、6000年前にはなかったので
すから、地質学的にはそれほど古いと言えるのか、微妙です。
とにかく九十九里浜は約6000年前から波に削られた崖の岩
が砂となり、海岸に堆積し続けて巨大な砂浜となってきたので
す。
削られた崖というのは、砂浜の南北端となる、屏風ヶ浦と大東
崎という2つの岬です。
この2つの岬の岩が削られてつくり出される砂によって海岸線
は常に広がって、というか沖に向かって前進を続けるのですが、
ペースとしては、江戸時代の1735年から昭和の1967年まで
の230年間で約400メートル前進したと考えられています。
ただ1884年から1947年までの63年間で約200メートルの前
進があったということなので、ペースは早まっているというわけで
す。この前進は、今も続いています。