江戸後期に日本のトキをヨーロッパに広めたシーボルト | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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トキは中国にも分布していますが、日本を代表する鳥として


世界的に有名です。何せ学名が「ニッポニア・ニッポン」なの


です。



中国をさておいてどうしてそうなったかというと、シーボルトの


おかげなのです。



江戸後期、オランダ商館の医官として2度目の来日をしていた


シーボルトは、博物学者でもあったので、日本の様々な物を収


集していました。その中に、トキもあったのです。



シーボルトはトキの剥製を入手し、オランダに送りました。この


標本を基に、1835年、テミングという人が論文を書いて、新種


の鳥としてヨーロッパに紹介します。



やがて1852年になって、ライヘン・バッハという人がこの鳥に、


「ニッポニア・ニッポン」という学名をつけたのです。以来、今日


に至っているのです。



要するに、欧米の学会に最初に紹介されたのが中国のでなく日


本のトキだったために、「ニッポニア・ニッポン」というあまりに日本


にちなんだ名前となったのでした。



そういう鳥を日本で絶滅させてしまったら、あまりに面目ないとい


うか、世界の恥です。絶対に絶滅させてはいけません!