つい何カ月か前ですが、縄文時代と弥生時代の区別が近々な
くなるとこのブログで書きました。弥生時代は縄文時代の発展形
で、縄文時代の中に組み入れて良いと思うからです。
稲作をはじめ、弥生時代に始まったと思われることはほとんど
縄文時代に行われていたと思われます。最も顕著な変化といえ
ば、土器から縄文模様が消えたことでしょうか。
ただそれにしても、土器そのものが精巧で効率的ななった過程
での変化に過ぎません。そもそも弥生式土器は見た目に縄文式
ほどの特徴はなく、明治時代に東京都文京区の弥生町で見つか
ったからそう名付けられただけのことでして、発見された当初は
後々ここまで大きく語られ続けるとは誰も思わなかったはずです。
そして縄文時代と弥生時代では、決定的に大きな違いがあるの
です。
縄文時代というのは、紀元前140世紀、年数にして紀元前1万
3000年くらいから始まって、1万年以上は続いています。それ
に対して弥生時代は、紀元前3世紀から始まり、500~600年
くらいの期間しかありません。
比較にならないのです。弥生時代から現在までが、2300年強。
つまり、弥生時代が始まったとされる頃から現在までの4倍以上、
縄文時代は続いたのです。
なので弥生時代は縄文時代の一部に入れるか、或いは縄文時代
から比較して見ると現代が、弥生時代の発展形に過ぎないのかも
しれません。