AVの本番行為が売春には相当しない明確な理由。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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最近色々と逆風も吹いているAV業界ですが、或る週刊誌の

中で「AVの本番は『売春防止法』でいつ逮捕されてもおかし

ないものなので・・」という内容の記事が出ていました。

その記事はAVを擁護及び心配をしながらのものです。それ

に対して、私はっきりと言います。AVの本番行為は、売春と

は全く異質です。

別に、私がかつて関わったから擁護するというわけでは、あ

りませんし、私はむしろAVに本番が必要だとは思っていない

人間です。なのであくまで、客観的な見解で述べます。

「売春」の定義とは、「対価を得る目的の性交」で、詳しく書く

と「対償を受け、又は受ける約束で不特定の相手と性交渉

をすること」とあります。

まず、「不特定」というのがキーワードで、愛人や恋人など特

定された人物が相手なら、売春に相当しません。AVでたとえ

ば女優が本番をする相手というのは、男優という演技者で、

特定された人物です。

また、本番を性交渉とするなら(これも果たして性交渉に値す

るのか見解が違うと思いますが)、その相手は、客ではありま

せん。男優なり女優という、いわば同様に対価を得て目的を

同じくする「共同作業者」ということになります。

つまり、「対価を得る者と与える者による性交渉」といういわば

「売春」の大原則が、ハナから崩れているわけです。

しかもそこには、「映像作品をつくる」という第二次的目的がし

っかり存在していますので、性的快楽が目的とされず、本番

行為も「芸」としての行為と認められるものです。

当然そこで行われる「本番という名の性交渉」も、何らかの設

定なりコンセプトなり台本や役柄に基づいて行われるのです

から、「演技」であり、お互いは「共演者」で、監督は制作者で

す。そして行われる絡み、つまり「性行為」は完全なるショーと

して位置づけられるでしょう。

警察がAVの本番行為を「売春防止法」で取り締まらないのは、

多めに見いるからというより、起訴が難しいからでしょう。

私は、AVはあくまで、芸能だと思います。はっきり言って、男優

や女優が「イッた」とか「気持ちよかった」と言っているのは、営

業上のものです。ほとんどが嘘だし、また、快楽が目的でできる

事でも、ありません。あくまで「ショー」以外の何物でもありません。

そのことは、見る側はわきまえるべきだし、作る側も正直に告白

してしまって良いさえ、私は思います。

ということで、AVでの本番行為と売春は、まるで性質が違うと思

います。いや、思いますではなく、断定します。

ただしこれは、「売春防止法」に関して述べたもので、「わいせつ

罪」という観点になると、話は別です。警察が取り締まれるとすれ

ば、そちらになると思います。

それと、だまして強要するということが本当に今時行われている

とすれば(私も昔だまされてナンパAVに出る羽目になった経験

者ですが)、ましてそこでケガなどをさせられたなどということが

あったりしたら、警察に大いに活躍してもらうべきでしょう。