クラシックの名曲のタイトルのほとんどは、作曲家自身がつ
けたものではありません。
18世紀から19世紀、モーツァルトやベートーベンが活躍し
た時代ですが、その当時は、作曲家がタイトルをつけること
がほとんどなく、周囲の人間か音楽出版社が曲のイメージ
に合わせてつけるのが定番だったからです。
ベートーベンの『運命』などは、国によってタイトルが違うそ
うです。つまり「運命」は、日本でつけられたものなのです。
ベートーベンには、『月光』という名曲もあります。この曲は
最初は、『幻想曲風ソナタ』と呼ばれていたそうです。
しかしこの曲に感動したヨハン・ペーター・リーザーという人
が、「ベートーベンは月の光の下でこの曲を作曲した」など
という作り話、というか創作話を流したため、いつしか『月光』
というタイトルが、根付いてしまったそうです。