アインシュタインについて、その功績のみ知る人は、少年の
頃からさぞ優秀だっただろうと考えるでしょう。
一方、情報では、アインシュタインは落ちこぼれだったという
話が、よく伝わります。
実は、このどちらも、当たっているとはいえません。1879年
3月14日にドイツのミュンヘン郊外で生まれたアインシュタイ
ンですが、子供の頃から数学はよくできたそうです。
また、物理学の得意で、「光の奇妙な性質」について、自分な
りに研究していたということです。だから、「落ちこぼれ」には、
当てはまらないでしょう。
ただし、英語と生物学が、からっきし駄目だったそうです。だか
ら、優等生でも、ありません。個性的。得手不得手が、はっきり
していたのです。
それにしても、生物学が苦手というのは、意外ですね。数学と
物理学が得意で、生物学が苦手。同じ「理科系」というくくりで
は、語れないということでしょうか。物理学や数学と生物学は、
異なるのですね。言われてみれが、生物学は心理学にだぶる
気も、私はします。また、体育学でもありますね。
そしてアインシュタインが最も苦手だったのが、「規律」だった
そうです。たとえば、行進で手足を他の人と合わせることが、
できなかったということです。要するに、型にはまることができ
ない、異端児だったわけです。うなずけます。
また、ユダヤ人だったということで、当時は差別の対象とされた
そうです。そのため教師になることができず、スイスの特許局に
就職しました。
卑屈にならず、受けた差別や自分に異端性を力に変えることが
できたのは、やはり人間としての実力でしょう。