天才と人から言われる人のほとんどは、「自分は努力家だ」
と反論するものです。まあ、私が考えるに、的確に努力をす
る人、自分に適した努力の出来る人ほど天才なのだと思い
ます。
そんな私の意見は置いといて、天才と言われた歴史上の人
物としては、織田信長も代表的な1人でしょう。
しかしその織田信長は、次のような名言を残しています。
「武辺というのは、心構えとその心構えによって身につけた
技術をいう。生まれながらに才能のある者は、それをたのん
で鍛錬を怠る。自惚れる。これが危険だ。が、生まれつき才
能がない者は、技術を身につけようとして日々励む。努力す
る。心構えが全く違う。これが大事だ」
信長は常に人には、「才能をたのむな。日々鍛錬して技術を
身に付けよ」と言っていたそうです。「たのむな」は、「頼るな」
という意味です。
更に彼は、「たとえ部下が失敗しても、それが一生懸命やった
上での失敗なら、怒るのでなく、次の成功に結びつけてあげる
のが、上に立つ者の務めだ」とも、言っています。鍛錬する者
に対する愛情も、示していました。
信長が非情で野蛮な独裁者というのは間違いであることが、
最近ではすっかり判明しています。彼は人情家であり、自称・
努力家でもあったのです。
最後に、また私の見解ですが、的確な努力の出来る人が天才、
ということで最も大事なのは「工夫」。その次に大事なのが、「努
力」だと思います。