1人の人間の中にある男性ホルモンと女性ホルモン。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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ロシアのアスリートたちの、これまでのドーピングが、問題

になっています。その後ロシアはもっと凄まじい問題が生じ

て話題はそちらに行っていますが、このドーピングもひどい

話です。


ドーピングで使用していた薬物は増強剤などで、パワーを

増す男性ホルモンが多く含まれるとされます。


これを多量に使用した或る男性選手は現役引退後車イス

生活となり、50代で死に至りました。また、同じ薬を多量に

使用した女性選手は、性同一障害となり、性転換をしたそ

うです。


全ての人間に、男性ホルモンと女性ホルモンが、存在して

います。100パーセントの男性とか女性は、この世に存在

しないし、出来ません。そのことの証明が、このドーピング

その後で、示されたのです。


男性ホルモンを多量に投与すると、女性は本来の性バラン

スが壊れるまでですみますが(それも大いにまずいことでは

あるのですが)、男性の場合、体内の数少ない女性ホルモン

が男性ホルモンに侵食され、100パーセントの男性に近づ

いてしまいます。そうなると、死ぬしかなくなるのです。


勿論、男女逆でも、一緒です。女性ホルモンを多量に打つこ

とで死にいたるのは、女性の方です。100パーセント女性で

は、生きられないのです。


人間、男と女では、違います。しかし、違い過ぎないから、お

互いに引き合うのです。男が女を、女が男を、全くわからな

ければ、お互いに興味も持ちません。ある程度までわかるか

らこそ、わからない部分がもどかしいし、一方で神秘でもある

のです。


昔、男と女は、まるで違う、真逆の生き物のように言われてい

た時代がありました。非常に、愚かな発想です。私が子供の

頃でも、たとえば「格闘技」の場合、「格闘技をやるのが男ら

し」くて、「格闘技をまるでやらないのが女らしい」のだという

発想が残っていました。


大き過ぎる、しかも愚か過ぎる見識です。男と女は、そこまで

違いはしません。格闘技をやるやらない自体に、男も女もまる

で関係はないはずです。


違いは、そのやり方でしょう。上体のパワーに任せ、スピード

や瞬発力で勝負をつけるのが、男性に多いパターンです。一

方、しなやかさと下半身の粘りを生かしてじわじわ攻めるのが、

主には女性に適した戦闘スタイルとされます。男女の違いは、

そのレベルです。


ただ、それも一般的な傾向でして、個人差は男女差と同じくら

いかそれ以上に大きいと思います。それに、優れた選手は、

今挙げた男性に多い傾向と女性に多い傾向の両方を、持ち

合わせているはずです。


ところで、ラグビーは格闘技ではありませんが、格闘技的要素

を多分に含んだスポーツで、そのため、女性には適さないなど

と間違った解釈をされてきました。


そのラグビーで、7人制ではありますが、女性の部もオリンピッ

ク競技として採用されることになり、日本が出場を決めました。

素晴らしいです。これぞ先進国の、証明です。ぜひ、金メダルを

取って欲しいですね。