以前は月に1度くらいの割合で入れていた世界史ネタ、今日
は久しぶりに行こうと思います。
古代にも、ギリシャのアテネでオリンピックが行なわれていた
ことは、知られています。しかし、ほんのわずかな期間と思わ
れているかもしれません。今ほどしっかり確立されていなかっ
たのだろうと思っていらっしゃる方も、多いかも。
しかし、行なわれていたのは、紀元前776年から393年まで。
1000年以上の間、今と同じく4年に1度開かれていたのです。
勿論、現代とは様式が、違います。まず、選手は全員、全裸だ
ったそうです。服の中に何かをしのばせないため。そして選手
の素のままの力を象徴させるためかと、思われます。
女性が参加できなかったのは、そのためかと思えます。その代
わり、女性によるスポーツの祭典は、オリンピックとは別に色々
開かれていたため、女性がスポーツを行なうこと自体が否定さ
れていたわけでは、ありません。
種目ですが、最初は短距離走しかありませんでした。その後、
中距離走、幅跳び、円盤投げ、槍投げ、レスリング、ボクシング
などが加えられました。
更には、競馬や戦車競争などという珍種目も、加わっていった
そうです。
ここで注目されるのは、水泳が1度として加わったことがないと
いう事実です。ギリシャ人は海洋民族で、泳ぎは得意なはずな
のに、不思議に思えます。
実は当時、水泳は必ず川で行なわれていたそうです。ただし
オリンピックは、豊穣を祝うお祭りとして行なわれていたので、
収穫の夏に開かれることは固く決められていました。ですが、
オリンピアの夏は、川が干上がってしまい、泳ぐことができな
かったそうです。そのため、水泳は種目に加えることができ
なかったのでした。