よく、上品なお年寄りが、「今日は良い天気で・・」などと長いあいさつの言葉を交わしている様子、目にしたことはありませんか?
または、「今日は、いかがですか?お変わりないですか。私もです。お互い、何よりです」みたいな、ほぼわかり切ったことを確認するような会話も、よくあります。
長々と、面倒くさいあいさつだと思う人も、少なくないでしょう。
これ、実は昔の人も、やはり面倒くさいと考えたようなのです。
従って、「今日は、」の後を全て省略してしまったのが、「こんにちは」のあいさつなのでした。
「こんにちは」の後、いつもと特に変わったことがなければ、その後は時間の無駄だし、言う必要がないだろうということです。
ただし、今日もいつもと変わらずこうして過ごせることに感謝をする意味で、お互い笑顔でイントロの「こんにちは」だけは交わし合おうというのが習慣化したのです。