このテンポアップばかりが叫ばれるスピード化社会に、とても気の長い
というか、未来に対して優しい実験が、我が日本で行なわれているって、
御存知ですか?
1930年から、東大農学部の千葉演習林で行なわれている、「モウソウ
チクの開花とそれに伴う枯死のしくみを解明する実験」というのが、それ
です。
竹の花が開くのは60年に1度と言われていますが、この実験においても、
開花したのは1997年になってからでした。
尚この実験、300年計画で行なわれて行なわれているそうです。つまり、
何代もの世代に引き継がれていくわけでして、実験を行なっている人の
大多数は、終了時の結果を見ることが出来ずに死んでいくわけです。そ
の意味では、次世代への遺産なわけで、感動的な実験でもありますね。
その終了時、どんな形で発表されるのか、その結果プラスドキュメントを、
あの世で見たいものです。