弘法大師(空海)の超能力伝説と最澄とのホモ三角関係伝説の真偽。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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真言宗の開祖で、別名・弘法大師の空海。名僧で書の達人であった

ことは、すでに有名すぎるほど有名です。ただ彼が最も興味を持ち、

力を注ぎ、尚且つ得意とされた「呪術」については、あまり伝えられて

おりません。


実は空海は、唐に留学する前、山岳仏教に入り込み、唐に渡ってから

は、密教を学ぶと共に、その呪術の能力を極めたとされているのです。


彼の著作の中には、特定の呪文を用いて、「身を隠す法」、「空中を飛ぶ

法」、「山中で宝物を発見する法」などが、記されているのです。


実際、神呪を唱えたら泉が湧き出したとか、雨を降らせたなどという伝説

は勿論、嵯峨天皇に「即身成仏の証拠を見せてみよ」と言われてその場

で大日如来に変身してみせた。なんて逸話も残っております。


まあ、空海が生きたのは、8世紀から9世紀にかけて。平安時代前半です。

その時代というのは、呪術に社会全体が頼り、求めた時代でもありました。

そのため、昨年2月初めにこのブログで紹介しておりますように、空を飛ぶ

山伏・役小角(えんのおづの)や、昼は高級官吏、夜は副業で地獄に出張

して閻魔大王の秘書をしていた小野篁(おののたかむら)などの伝説が、

まことしやかに伝わっているのです。


ですから、空海のそれらの超能力伝説のどこまでが真実かは、謎です。し

かし、多大な霊能力が備わり、常人を超えたことをやってのけていたことは、

確かでしょう。


そんな空海には、もう一つ、学校では教えませんが、巷では定番化した伝説

があります。それは、天台宗の開祖・最澄とのホモ三角関係のもつれです。


空海と最澄がデキていたわけでは、ありません。最澄の弟子で同性の愛人

でもあった泰範(たいはん)という僧を、空海が横取りしてしまったという説です。


一時最澄は、7歳下の空海の能力に惚れこみ、呪術の教えを受けていました。

しかし最澄の弟子・泰範が使いを頼まれて空海のもとを訪れ、そのまま帰らな

かったため、空海と最澄の仲が決裂したという話です。


私は、こういうユニークな話は、無条件で好きです。本当だったら、面白いと

も思います。しかし冷静に見た場合、これが果たしてホモの情痴のもつれだ

ったのかどうかは、ちょっと疑問。


えー、1話で終わらせるつもりでしたが、やはりまた、長くなってしまいました

ので、その辺の考察は、明日に続くということで、ご了承を。空海と最澄の話、

明日の朝、書きます。