「美人と一緒に過ごす1時間は、1分くらいに思えるでしょう。でも、
熱いストーブの上に座った1分は、1時間にも思える。それが相対
性理論ということですよ」
これ、相対性理論の生みの親である、アインシュタイン本人の言葉
だそうです。
この理論からすると、気のせい、いわば錯覚の多くは、相対性理論
ということになります。
たとえば、冷たくて自分勝手な人がたまに優しくするとものすごく良い
人に見えたり、逆に普段とても優しい人が時折身勝手なふるまいを
すると普段の態度までが偽善者に見えてしまう。なんていうのは、相
対性理論の一種だということですね。
野球で、緩い変化球に混ぜてタイミング良く投げられるストレートが、
実際まるで速くなくても快速球に見えてしまうのも、相対性理論です。
そして、女王様が行なう「アメとムチの使い分けテクニック」も、実は
相対性理論を利用してのものだったのかもしれません。
こんな風に、社会の色々なところで応用されている相対性理論です
が、要は、「世の中、杓子定規で見てはいけない。単純な数字のデー
タを、鵜呑みにするな」ということの、科学的証明と考えて良い気がし
ます。