古代、日本では、唾液にその人の魂が含まれていると考えられ、神に供えれば、魂を供えたので、加護があると信じられたそうです。
人に対して唾を吐くのも、親愛の情を示すものてして捉えられ、悪い見方はされませんでした。
ヨーロッパでは、唾を吐くことが魔除けとされていました。悪魔に取りつかれても、唾をかければ退散すると考えられたそうです。
それが、いつしか人を侮辱する行為に変わっていったのです。
理由は定かとされていませんが、多分、ヨーロッパにおいては、悪魔をと追い払う行為のはずがその人自体を悪魔と見なして行う行為に変わったのではないでしょうか。
また日本においては、結核をはじめとする肺病が流行ってから、病気になれという意思表示に変わったのではないでしょうか。
はっきりしたことはわかりませんが。