生き別れた三つ子の「引き寄せ」物語 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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人間の顔には、後天的なもの、つまり育った環境による影響

が少なからず出るといいます。従って、ミステリー小説やドラマ

のように、そっくりな他人が登場して謎に絡み、実は二人が生

き別れた双子だった。なんていうことは、現実には考えにくい

と言われています。


つまり、たとえ一卵性双生児でも、育った環境が顔に刻み込ま

れるから、見分けがつかないほどには似ないはず。ということ

なのです。


しかしアメリカのニューヨークで、その説を覆すような出来事が、

かつて起こっていました。


ロバート・シャフランという男性が、転校したばかりの大学のキャ

ンバスを歩いていると、見知らぬ美しい女子学生からいきなり、

「ハーイ、エディ」と呼び止められ、キスをされます。


シャフランが「人違いだ」と言っても、彼女は笑って取り合いませ

ん。その後、彼女ばかりでなく、多くの学生が彼に「やあ、エディ」

と声をかけるのです。


不審に思ったシャフランは、声をかけてきた学生たちに、そのエデ

ィという人のことを訊ねてみました。


すると、確かにエドワード・ギャランドという彼にそっくりな学生が

一年前まで在籍していて、卒業したことがわかりました。ただ更に

不思議なのは、生年月日まで一緒なのです。


シャフランは、エディの住所を聞いて、訪ねてみると、確かにウリ

ふたつです。


好奇心が二人とも膨れ上がったため、一緒にニューヨーク州ハイ

ドバークの役所に足を運ぶと、実は二人は双子で、生まれてすぐ

別々の家に養子に出されたことがわかったのでした。


新聞は、この二人の感動的な出会いをこぞって報じました。する

と、それを見たまた別の青年が、「僕も君たちの兄弟なんだ」と、

名乗り出たのです。


その青年の名は、デービット・ケルマン。やはり、二人にそっくり

なのでした。調べたら、三つ子とわかりました。


三人がそっくりだったことも驚きですが、出会いを考えても、引き寄

せとしか思えません。