一週間前のことです



深夜0時


次男の過換気症候群がかなりひどい状態にありました。



「ママ、救急車呼んで」と



でも



過換気症候群からくる発作は救急車要請はできない
 


救急車を呼ぶことを躊躇っていると



「ママ!お願い!救急車呼んで!」



次男の苦しさは増していき


ついに全身が硬直し


意識が朦朧としてきました。



私もこのレベルの過換気症候群を起こした経験があるので辛いだろうな…と思いつつも



あまりの次男の全身の硬直ぶりに


ひょっとしたら過換気症候群じゃなく違う病気かも…


という不安が頭をよぎりました




もう世間に怒られてもいい


恥をかいてもいい


私と旦那は救急車を呼ぶ決断をしました




徒歩一分のところに消防署がある我が家


30秒ほどで救急隊員が到着しました



次男を見るなり


バイタルサインを測定し


命に異常がないことを確認すると



「過換気症候群ですね」



「大丈夫だよ、数値は正常だから、安心して」



と次男に優しく対応してくださいました。



次第に次男の体の硬直が取れていき


呼吸も正常にできるようになり


意識も戻ってきました。



ボロボロ涙を流す次男




救急隊員の方が

「頑張ったね。苦しかったね。
またなにかあったら呼んでいいからね」



そう次男に言ってくださいました。



救急隊員の方の優しさに私も胸が熱くなりました。



過換気症候群で救急車を要請することには賛否あるかとは思います。



過換気症候群は生死にはかかわらないから



でも



これだけは言わせてください。



過換気症候群では死なないけど



過換気症候群は「心が重体な状態」です。



そんな状態を軽くみてはいけないと


私は思っています。




翌日、


次男をかかりつけのメンタルクリニックに受診させました。


次男がずっと拒み続けた精神薬


また再開する決断をしました。





私もそうなんですが


精神薬を再開することって


なんだか負けた気がするんですよね



もう2度と精神薬漬けはごめんだ!と用心深く生活しているつもりなのに


また精神薬に頼らなくてはならない状態に戻ってしまうこと



どうしても受け入れられないんです


さらに


もうずっと薬漬けの生活が続くのかと不安にもなります。



だから



薬を飲まないで克服しようと試みるのですが


一度病んでしまった心の病気は克服は難しく


心の病気を引き起こす自分の体質は変えられません。




あれから


薬を飲み始めた次男は


少しずつ辛さ、苦しさを手放せてきています。





そんな次男を見て


私も処方されたけど飲んでいなかった精神薬(脳内の伝達物質ドーパミンやセロトニンの受容体に作用してそのバランスを整えてくれる薬)を飲み始めることにしました



理由は


次男は飲む決断したのに自分は飲まない決断してる自分が違うなって思い始めたから



「苦しいなら薬に頼っていい」



そんなことを次男の姿を見て考え直しました



我が子を見て自分を振り返る




私も次男もそうですが


「脳が切り替えできないこと」


これが私達発達障害者の特性で生きづらい原因になっています。




例えば、


日中楽しいことをして沢山興奮して疲れて


は〜楽しかった!さて寝よう!としても


ドーパミンのコントロールがうまくいかず


寝たいのに体を休めたいのに


ずっと興奮がおさまらず


疲れているはずなのに


体を休ませることができません


なんだか緊張感のあるまま


休まらない浅い睡眠で翌朝を迎え



翌日も日中のあらゆる刺激で体が興奮し、


これまた疲れがしっかり抜けないまま翌日を迎える………


……これを繰り返していくたびに


心労がたまり……



……心の病気が……


発症したり再発を繰り返します。



発達障がいは


紛れもなく「脳機能障害」です



行動も考え方も


脳の機能の異常からきています



なので


努力でなんとかなるものではありません


とわかっていても


戦おうとしてしまう自分がいるから


苦しみを繰り返します




私自身も処方された薬を飲み始めて一週間が経ちましたがかなり楽になりました。



どんな風に楽になったかと言うと



過剰な興奮がなくなり脳内のドーパミンがコントロールされている感覚が自分で分かります



そのことで体の緊張がほぐれしっかり脱力ができるので思考も緩やかになり体に変な力が入らなくなった分心も体もゆったりリラックスして過ごせます

 

さらに


ドーパミンがうまくコントロールされたことで睡眠の質が変わりました。




私は毎日スマートウォッチで睡眠測定しているのですがその測定結果がこちら↓



薬を飲む前








睡眠時間、熟睡時間が短かったり




睡眠時間は長いのに熟睡がちゃんとできてなかったり







中途覚醒が多かったり



なので睡眠時間が無駄にダラダラ長く取らなくてはならないのが本来の私です




しかし



薬に頼りだすと





熟睡時間が増えしっかり体を休めることができるようになりました


ちょっと寝過ぎなくらい笑い泣き




睡眠薬を飲んでいるわけではないのに


異常な脳機能に薬でコントロールしたら



睡眠にここまで変化が表れました



心の病気の引き金は睡眠にあります



その根本の睡眠をしっかりコントロールすることは生きるうえで不可欠



そんなことを

 

45歳目前に学んだ今日この頃です



しかし


去年精神薬の離脱症状に苦しんだ私



薬の過剰摂取、薬の長期服用はこれからの課題です、



うまく薬に頼りながら生きていくことは



まだまだこれからの課題です