前回のブログで、



ゲーム依存について書かせていただきました。



ゲーム依存の患者さんがはまるゲームが、ほぼ100%フォートナイトであること、




今では医者の間でも、



ゲーム依存ではなく、



フォートナイト依存、



という呼び名が生まれる事実に衝撃を受けました。




これ、



良い言い方をすれば社会現象と呼ばれるのかもしれませんが、



私には、ゲーム依存テロではないかと受けとってます。



我が家の子ども達がフォートナイトを始めたきっかけは、



息子の友達が我が家のスイッチに



「このゲーム、無料なんだけど面白いよー」



そう言って勝手にダウンロードしたことが始まりでした。



もちろん、そのお友達は親切心からで、



なんの悪気もありません。



また、



私もその場にいたので一部始終見てましたが、



親としても「無料」という言葉に



だったらいいかな…



ついそう思ってしまいました。



しかし、後に



そのフォートナイトがこんなにも多大なトラブルを起こしてくれるのかと、



一瞬、ダウンロードをしたお友達を恨みたくなりましたがゲロー



でも結局は、



これだけの小学生がフォートナイトを始めた世の中に、



そのお友達はたまたまで、いずれ我が子達も何かのきっかけに始めていただろうと思うと、



そのお友達を恨む理由は全くありません。



もはや恨むべきものは、



こんな巧みなテクニックで子ども達をゲームにはまらせている大人達です。



今や、フォートナイトをやっていない小学生(特に男子)は、学校で話題についていけません。



仲間外れにされかねません。



もはやお友達との親交を深めるコミュニケーションツールとして、



必要不可欠にさえなっています。




ここまで世の中の子ども達がフォートナイトを始めた、



いや、親も与えざる得なかった状況こそ、



ますます子どもが生きづらく危険な世の中が作り上げられ、



頭を抱えておられる親御さんが多くみられる状況に、



私は今回警告を促したいと思います。





ただし、



今、フォートナイトに必死に夢中に励む子ども達を否定するのではなく、



むしろ、そんな子ども達の心に寄り添いたく、



綴らせていただくことをご了承ください。






まず、



では、なぜそこまでフォートナイトにはまってしまうのか?



フォートナイトはepicというアメリカの会社が開発していますが、



このフォートナイトの開発、運営には、



ハーバード大学等の超エリート、また腕の良い心理学者達の知恵を絞り、




一度捕まえたユーザーを離さない仕組みが仕込まれています。




そんな超エリート達から仕込まれたゲームに、



まだまだ判断能力や抑制力が未熟な子ども達が、



まさにそんな仕組みの罠にかかり、



ゲームにのめり込む子ども達が増えているのです。



フォートナイトのトラブルでよく聞く話が、



暴言、オンライン友達とのトラブル、課金問題があります。



そんなゲームに没頭し、豹変し、お金をつぎ込む子ども達に不安を抱える親御さんは少なくないでしょう…




フォートナイトはチーム戦によるサバイバルゲームですが、



利点でいうと、チームで協力し、敵を倒すという一致団結し、仲間と助け合い、協力しあえる力、判断を身につけることができます。



一方で、



作戦や戦い方の不一致、腕前で仲間割れが生じ、お友達トラブルに繋がります。



過激な戦闘シーンが、



子どもを興奮させ、普段使わないような暴言を吐く子も多いですが、



またこれも裏を返せば、



普段、ストレスを抱えている、もしくは猫を被っている子どもの本性のようにも見え、



むしろ、その子の本来の闇の部分をゲームによって引き出されているのかもしれないと、



私はそんな風にも見えます。



よく、「大人で車のハンドルを握ると人格が変わる」と言う人がいますが、



まさに、そんな感覚なのかなと感じます。



また、



課金に関しては、フォートナイトの場合、悪的要素は薄いといわれています。



悪的課金制度は、



「課金をすることで強くなれる」




これは、課金の依存を深めるそうです。



一方で、




フォートナイトの場合、



Vバックスという通貨を購入し、アイテムやスキンを手にいれるのですが、



このスキンやアイテムは武器が選べたり、戦闘コスチュームが変更できるが、



力が劇的に強くなるというものではありません。



ちょっと自分の好みの戦闘コスチュームで戦いたい!自分の好みの武器で戦いたい!



そんな時に課金を子どもたちがしたがるようです。



ただ、



この課金制度もまた巧みに仕込まれていて、



そのアイテムやスキンが期間限定で今しか買えない!



そんなシステムなために、




子どもはこのチャンスを逃したら、欲しいこのアイテムやスキンが一生手に入らないかも!



そんな不安や焦りとなり、



課金を親にせがむ姿がみられます。




また、フォートナイトはお友達同士でやっているため、



高額なスキンやアイテムを履き違えたステイタスという感覚で、




「おれは5000円のスキンを購入した」



などと、高額なスキンやアイテムを手にいれることで優越感になり、自慢してくるお子さんがいます。



一方、課金が禁止されている家庭のお子さんは、



「お前、貧乏なの?」



そう、馬鹿にされてしまうことが起こっているようです。



これっておかしいですよね?



課金という無駄遣いしない正しい子が馬鹿にされたり、いじめに繋がるのです。



さらに、怖いのが、



ギフトと呼び、自分が購入したものを友達に贈ることができるのですが(二段階認証している場合に限る)、



このギフトのやりとりがトラブルを起こす原因にもなってます。



友達の機嫌をとるため、友達にギフトし、アイテムを贈る、


もしくは、お友達からしつこく「ギフトして」と言われる。


ギフトはあくまでお金がかかったものを贈るので、


お金を渡しているようなものなのですが、



そんな事実がゲームを通じると感覚が麻痺してしまうようです。





本当に怖い世界だなと思います。。




しかし、




そんな世界に今のご時世、足を踏み込まなくてはならない子どもたちも危険と隣り合わせですが、




さらに、今足を踏み込んでいない子どもも、



もし親が断固として反対しゲームをやらせてもらっていなかったとしても、



いずれその我慢の反動や、「お友達はみんなやっていたのに、自分はやらせてもらえなかった…」という不満が将来爆発する危険も潜んでいます。



だから、



フォートナイトの世界に足を踏み込ませても、足を踏み込ませてなくても、



どっちも親の不安は絶えないのですチーン





この将来、




もっとフォートナイト以上に巧みな罠でゲームに依存させるゲームが次々と開発されていくことが目に見えてきます。




そうだとしたら、



「禁止する」だけではもう解決できません。



むしろ、



そんな色々な罠が仕掛けられたゲームに、



自分の人生が狂わせられないよう、




うまくゲームと付き合っていく手段を教えていかなくてはならないのかなと思いました。




昨日のゲーム依存の講演会で、



色々なゲーム依存の予防法もあげられていました。



その中の一つに、




「ルールをあらかじめ作る」とありました。



でも、このルールもその子に合ったルールにしないと、



子どもは逆にストレスになったり、



あの手この手で親の見ていないところでコソコソゲームをするようになったりと難しいですし、



一番良くないのは、



ルールを守った、破ったで親子関係がこじれてしまえば、



もうどーもこーもありません。




だから、



私が思うゲーム依存予防策は、



親子関係が良好であることだと思うのです。



親子が仲が良ければ、



会話が弾んだり、一緒にお出かけしたりすることで、




子どもがゲームの世界から現実の世界に戻って来やすいです。



そして、



逆に気を付けなくてはならないことが、



前回のブログと重複しますが、



子どもにとっての現実世界が、



生きづらくない世界にしてあげておくこと、



これが何よりのゲーム依存への予防法ではないかと、




私は考えます。