志波くん 絡まれる | やさしい時間

やさしい時間

ときメモGSの妄想小説です。

ネタバレなSSもアリ。
一部限定公開もアリですのでご注意を……。

【本当の強さ】


野球部所属、志波 好き以上
志波の野球部復活イベントを見ている
藤堂とライバル解消済み
志波の誘いで、デートに出かけた帰りに発生


―デート終了後―


志波「お前、まだ時間大丈夫か?」
デイジー「うん、平気だよ」
志波「じゃあ、もう少し付き合え。…まだ足りない」


他校生1「おや~?どこかで見た顔だと思ったら、志波くんじゃないですか~」
他校生2「おやおや、本当ですねぇ~。しかも、おデート中ですかぁ~?」
志波「…っ!おまえら…」
デイジー(この人たち、この間の試合の時の…!)
他校生1「オレら、ちょうど退屈してたところなんだよねぇ」
他校生3「志波くーん。ちょっと遊んでくれないかなぁ?」
志波「○○、悪い…。先に帰ってくれ」
デイジー「で、でも…」
他校生2「しかも、志波ぁ。何だよ、その女…」
志波「こいつは関係ない!」
他校生1「関係ないこと無いだろう。…へぇ、よく見りゃなかなか…」
デイジー(うぅ、何なの、この人)
他校生2「志波ぁ、お前、やっぱいいや。オレら、この子に遊んでもらうから」
デイジー「きゃっ!」
志波「!!おい、そいつは関係ない!その手を放せ!」
他校生2「…あぁ?」
他校生3「何だ、その口のきき方は…。それが人に物を頼む態度かよ」
志波「……頼む。そいつを放してやってくれ」
他校生1「聞こえませーん」
他校生2「さ、カノジョ。あんな奴、放っておいて、僕たちと楽しいことして遊ぼうぜ」
デイジー「は、放して下さい!」
志波「…おいっ!」
他校生3「お前は黙ってろって言ってんだよ!」


 ぼかっ(志波、殴られる)


デイジー「し、志波くん!」
他校生1「さ、行こうぜ」
デイジー「放して…!」
??「おい、おまえら、何してる!?」
デイジー「あ、竜子さん…!」
藤堂「寄ってたかって、お前ら…」
他校生2「何だ、お前…」
藤堂「アタシのダチに、何してくれてんだ!?…しかも、志波。アンタがついていながら…」
志波「藤堂…。悪い、○○を頼む」
藤堂「あ?」
志波「俺は…こいつらと、話をしなくちゃいけない」
他校生1「あぁ?オレ達はお前に話なんざねぇよ」
志波「お前らにはなくても…俺には、ある」
藤堂「…分かった。ほら、○○。行くよ」
デイジー「で、でも…」
藤堂「アンタがここにいても、足手まといになるだけだ」
デイジー「う…うん…」

デイジー「志波くん…大丈夫かな…」
藤堂「さぁな。あいつが一人で何とかするって言ったんだ。どうにかするんだろ?」
デイジー「でも…」
藤堂「アンタがあの場に戻っても、かえって邪魔になるだけだよ。判ってるんだろ」
デイジー「う、うん。でも…」
藤堂「さて、と。ここまでくれば、アンタ一人でも、もう大丈夫だね」
デイジー「竜子さん?」
藤堂「じゃ、アタシはあそこに戻るから」
デイジー「えぇ!?」
藤堂「別に、あいつの為に戻るんじゃない。女を人質にとろうなんて事をする奴らを、このまま見過ごせないだろ」
デイジー「じゃ、私も…」
藤堂「アンタは駄目。また、同じ事の繰り返しになるよ」
デイジー「う…」
藤堂「…はぁ。分かったよ。じゃあ、あそこの公園で待ってな」
デイジー「え?」
藤堂「事が済んだら、あいつに迎えに行かせる。それでいい?」
デイジー「う、うん」
藤堂「いい?あそこの公園で、大人しく待ってるんだよ?」
デイジー「うん。竜子さん、気をつけてね!」
藤堂「ああ。じゃあね」


 時間経過


デイジー(志波くんと竜子さん、大丈夫かな…。やっぱり、様子を見に行ったほうが…)
??「○○」
デイジー「あ、志波くん!」
志波「…悪い。遅くなった」
デイジー「ううん…。志波くん、怪我してる…。大丈夫?」
志波「ああ。大したことない」
デイジー「で、でも、手当しないと…」
志波「大丈夫だ。それより…」
デイジー「?」
志波「悪かった。変なことに巻き込んで…」
デイジー「そんな事…」
志波「藤堂にも叱られた。『アンタが傍にいながら、なんてザマだ』て…」
デイジー「志波くん…」
志波「俺と一緒にいたから…。俺が誘ったりしなければ、お前はこんな危険な目に遭わずに済んだんだ」
デイジー「え…」
志波「今日みたいに、お前が危険な目に遭うなら…。俺はどんな目にあってもいいけど、お前に危険が及ぶなら…」
デイジー「そんな…」
志波「だから、もうお前とは会わない」
デイジー「いやだよ、そんなの…」
志波「○○」
デイジー「じゃあ、志波くんは私と出会わなかった方が良かったと思ってるの?」
志波「え…」
デイジー「私と色んなところに行って、色んな話をして、笑ったりしたこと…全部、なかった方が良かったって思ってる?」
志波「そんな訳、ないだろ…。今はそういう事を言ってるんじゃ…」
デイジー「そういう事だよ!私は、迷惑だなんて思ってないよ?今日、志波くんに誘ってもらって、一緒に出かけて…楽しかったよ?あの人たちに絡まれたのは…ちょっと怖かったけど」
志波「…」
デイジー「でも、志波くんは私を守ろうとしてくれたでしょ?」
志波「それは…当たり前だろうが」
デイジー「うん…。じゃ、それでいいよ」
志波「は…?」
デイジー「怖い人に絡まれたりしたら、志波くんが守ってくれるんでしょう?」
志波「…でも、今日みたいに複数で来られたら、守り切れない」
デイジー「う~ん…。じゃあ、私も志波くんや竜子さんみたいに強くなる」
志波「おい…」
デイジー「竜子さんに護身術とか教えて貰って…」
志波「お前が?…ククク」
デイジー「あ、何で笑うの?」
志波「やめとけ。お前には無理だ」
デイジー「う~ん…。じゃ、志波くん、今度一緒にジョギングしよう。で、逃げ足が速くなるように鍛えるから。次に怖い人たちが来たら、志波くんの邪魔にならないように走って逃げる」
志波「ククク…。分かった」
デイジー「…ふふ。やっと笑ってくれたね」
志波「…え?」
デイジー「志波くん、ずっと怖い顔してたから…。もう、本当に会えなくなるのかと思って、心配した」
志波「○○…。悪かった」
デイジー「ううん、もう安心したから、大丈夫」
志波「……俺は、ちっとも強くなんてない」
デイジー「え?」
志波「そうやって、何でも前向きに捉えて立ち向かっていく。お前の方がよっぽど強い。だから、そのままのお前でいてくれ」
デイジー「志波くん…?」
志波「…何でもない。そろそろ帰るか。送ってく」
デイジー「う、うん(志波くん、今、何て言ったんだろう…)」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


いつもはライバルになる女の子は登場させないか、登場させても仲良くしないようにしているのですが。

先日、志波くん攻略中に竜子姐と仲良くなり、初のVSモードを体験しました。

その記念?で、こんなお話を考えてみました(;´▽`A``


登場人物を増やすと、やたらに長くなってしまいますね。


志波くん野球部復活イベントで出てきた敵チームの人たちに、デートの帰りに絡まれてしまうという設定。

志波くんは大きいし、目つきも悪いし、一人で歩いててもこういう場面がありそうな気がします。