私のがん告知は、CT撮影専門の病院で、
画像診断専門医が画像を見ながら
つぶやくように、
「がんがあるな~、肺にも」
こんな感じでした。
私の方を振り返るでもなく、
何の感情もなくCT画像の結果を伝えてくれたという感じです。
きっとがんの告知に慣れていなかったのだと思いますが、
実にあっさりとしたものです。
ただ、帰り際に
「予約はなくとも、今日の帰りにクリニックへ行き、紹介状を書いてもらった方がいいですよ」
とは、アドバイスをくれました。
その時の私は腸閉塞の痛みに耐えるのが精いっぱいで、落ち込む余裕もなく、
一刻も早くクリニックへ戻ろうと思っていました。
他のがん患者さんのブログを読むようになり、感じたことは、
自分だけでなく、元気ながん患者さんは意外と多いんだな~。
多くの方が友人や身近な方と、楽しむための食事に出かけたり、
花火大会に出かけてみたり、
中には海外旅行に
出かける方もいらっる事に驚いています。
私はがんになってからは、
人との接触を、出来すだけ避けるようになり、
一人でがんと闘う。
闘っているときは必死ですので、
孤独やさみしさを味わうこともなく、
痛みと副作用に耐えることで精いっぱい、
という生活でした。
治療中はそんな気持ちで過ごしてきましたが、
手術不可能となり、余命を知らされ
初めて孤独感を味わうようになりました。
孤独に耐えかね、地域のがんサロンに参加してみましたが、
皆さん癌に勝った方、治療中といっても
治る確率の高い元気な方ばかりに見え、
私とは立場が違うように感じてしまい、
今は行っていません。
ブログを読み、他のがん患者さんの闘病生活を知れて良かったと思っています。