神風連の乱 （第４回 全５回）
「連」とは、熊本では郷党のことをいい、坪井連とか山崎連、京町連など士風を養うための地方グループのことをそう呼んだ。
神風連の乱…当夜の戦死者は伴雄以下２８名だったが、神風連の志士たちの神霊をまつる桜山神社には１２４名の墓が並んでいる。これは自宅や同志の家で自刃した７９名、裁判によって処刑された１２名、獄死した３名、翌年の西南の役に参加して戦死した２名を加えているからである。
そのうち３分の２に近い７９名が事変のおさまった後に自刃しているとは驚きです。
ちなみに鎮台側では、死者のみで昇降１４名、下士官２１名、兵卒８３名、計１１８名となっており神風連側の死者２８名とくらべてみると５倍に近い犠牲者を出している。
つまり負け戦だったわけで、翌年の西南の役で西郷軍の参謀（桐野利秋）が熊本城攻めを主張した裏面には、「神風連がわずか１７０余名、しかも銃砲もなく２２００余名の鎮台兵を相手にあれだけ戦えたのだから、１万３千の薩摩軍で攻めればひともみだ。」と考えたからだという。
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