このご時世に、なんと夫の元妻が初めての家を購入しました。
かなり昔のことになりますが、私が提案したことがありました。元妻のお父さん(義父)には子どもが多く、末っ子の元妻は離婚後ずっとシングル。年月が経つにつれ、子どもを持つことも難しい年齢になっていきました。
その頃、私はふと「将来のことを考えて、義父に頭金を出してもらって家を買っておくのはどうか」と勧めたことがあります。いわば生前贈与のような形です。義父はお金持ちというわけではありませんが、元妻は困っている兄弟がいれば自分のすべてを差し出してしまうような人。だからこそ、義父や元妻の資産が兄弟たちに吸い取られてしまうのではと心配になったのです。
その後いろいろとあって、今では元気だった義父も年齢とともに体が衰え、ストマの処置も必要な状態に。そんな中、ここ数年は元妻と同居している弟さん(私から見て義弟)と一緒に、みんなで住める家を探していたようです。そしてようやく、義父も本気になり、ついに家を購入!
場所はロサンゼルスから100キロほど離れた「レッドランズ」という、小さくて穏やかな町。歴史ある建物も多く、落ち着いた雰囲気のある地域です(とはいえ、通うのはなかなか大変…)。
ちなみに義父の弟夫婦もその町の中心部から車で5分の場所に住んでおり、最近足が悪くなってきた義父が家族と暮らせるというのは本当に安心です。義父はしっかりしているとはいえ、80歳近い高齢者の一人暮らしにはやはり不安がつきまといます。
ちなみにこのカリフォルニアで、たとえ「こじんまり」とした家でも、購入すればローンの支払いはかなりの額になります。今回の購入では、義父・元妻・元妻の弟の3人でローンを分担する形となり、1人あたり月々2000ドル弱とのこと。正直、義父まで加わって大丈夫なのか…と心配はありますが、それは口に出さず、見守ることにしています。
家族の形はそれぞれ。でも、誰かがすべてを背負うのではなく、みんなで支え合って生きる選択ができたのなら、それはそれで素晴らしいことかもしれません。
本当に精力的で元気だった義父が、今年に入ってから大きく変わってしまいました。
股関節の痛みによって、動くのも座っているのもつらい状態が続いており、あれほど元気だった姿がすっかり見られなくなってしまったのです。
毎年夏の終わりには、家族みんなで恒例の海キャンプに出かけるのですが、今年は直前でキャンセル。
体が動かないだけでなく、痛みによって気力まで奪われているようで、あのよく喋り、人に気を配り、毎日家族や知人に電話をかけたり、朝から近所の人を訪ねて歩いていた義父の姿は見られなくなりました。
その変化に、元妻(夫の元妻)はとても心配しています。「もしかして、認知的な衰えも始まっているのでは」と感じているようです。
義父のように人と関わることを生きがいとしていた人が、急に活動を制限されると、心の健康にも大きな影響を及ぼすのだと改めて感じています。
そこで、できるだけ早く同居を始めたいと元妻たちは考えているのですが、義父の荷物がとにかく多く、一気に引っ越すのは難しいようです。まずは元妻と弟さん(義弟)が先に新居へ引っ越し、義父は年末(12月末)までに移るという段取りになったそうです。
今年のサンクスギビングは、そんな新しい家への初訪問となりそう。